. ページ27
前回の続き
あの後授業なんて手につくはずもなく、早退した。
Aからは何度もメッセージと着信が来ていたが、全部無視。
ふて寝でもしようかと思ったが、そんな気分にもなれず、久しぶりにバイクを走らせていた。
あてもなく走っていたバイクのついた先は海。
少し冷静さを取り戻した俺は、Aが泣きそうな表情だった事、引き止めて話を聞いて欲しそうだった事を思い出し、携帯を手に取り、メッセージを読もうとした。
prrrr...
三ツ谷「…はい。」
ドラケン「あ、三ツ谷?お前今どこにいんの?」
三ツ谷「ちょっとバイク走らせてて。」
ドラケン「Aちゃんが必死でお前のこと探し回ってっけど?」
三ツ谷「あ、いや…」
ドラケン「大体話は聞いた。今回はお前が悪りぃわ。」
は?どういうこと?
何で俺が悪いって事になってんだ?
どう考えても被害者は俺だろ。
でもAがドラケンに嘘言う訳ねぇし…。
ドラケン「とりあえず、電話出てやれよ。」
三ツ谷「…うっす。」
ドラケンの電話が切れたあと、入れ違いにかかってきたAからの電話。
三ツ谷「…もしもし。」
『っ!…タカちゃん!今どこに…!』
三ツ谷「なんの用?」
『さっきのあれ、ちゃんと話を聞いて欲しくて…』
三ツ谷「男に告白されてるところに、いいよなんて返事聞いたら、それ以上何もねぇだろ。」
ちゃんと話を聞いてやりてぇのに、どうしても棘のある言い方になってしまう。
『ち、違うの!告白なんてされてなくて…』
三ツ谷「…は?」
『あの人からは相談を受けてただけで、告白とかされてないの。』
…マジかよ。
完全に俺の勘違いってことか?
確かに男からの告白を聞いた訳じゃねぇ。
ただAの返事が聞こえただけだった。
三ツ谷「でも、いいよって返事して…」
『あの人ね、タカちゃんに憧れてるらしくて、どうしてもタカちゃんとお話ししたかったんだって。でも緊張して話せないから、私に取り持って欲しいって言われて。』
電話越しに今にも泣きそうな声で、『ごめんね』と呟くA。
三ツ谷「なんでAが謝ってんの?完璧俺が悪いだろ。ごめんな、今から家行くから待ってて。」
ーーーーーーーーーー
文字数によりもう一話続きます…
97人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱぴ子(プロフ) - Younarさん» コメントありがとうございます!だいぶ更新止めてますが、また復活させたい気持ちはあるので、ぜひ書いていきたいと思います🥹✨ (2023年3月31日 18時) (レス) id: d46b37d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
Younar(プロフ) - めっちゃ面白いです!!三ツ谷くんの嫉妬可愛かったです!更新楽しみに待ってます!! (2023年3月29日 22時) (レス) @page31 id: 0debfe5c5b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - furimayuさん» いつもコメントありがとうございます!嬉しい限りです😭💓更新遅くて申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします✨ (2022年10月10日 21時) (レス) id: d46b37d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - 今回もきゅん♡でした😍更新ありがとうございました💕 (2022年10月9日 16時) (レス) @page30 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴ子(プロフ) - furimayuさん» コメントありがとうございます!嫉妬がちゃんと描けているか不安でしたが、読んでいただけて幸いです☺️応援ありがとうございます!沢山のお話更新できるように頑張ります✨ (2022年8月31日 19時) (レス) id: d46b37d7b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:パピ子 | 作成日時:2022年4月21日 23時