三ツ谷くんはデレデレに甘やかしたい

家出 ページ20

Aside


現在21時…

お母さんと喧嘩して何も考えずに家を飛び出してきたんだけど、まあ行くあてもなく。公園まで散歩しようかな？



Prrrr…

タカちゃんから電話だ！
ナイスタイミング！！



『もしもーし！』

「お、なんかテンション高い？」

『そうでもないけど、ナイスタイミングでした！』

「なんか分かんねえけど、そりゃ良かった。」

『タカちゃん今なにしてるの〜？』

「ルナマナ寝かしつけて落ち着いたとこ。」

『そっか！お兄ちゃん、お疲れ様！』

「ハハッ、Aにお兄ちゃんって言われると歯痒いな。」

『私一人っ子だから、兄弟憧れるな〜…』

「何？俺が彼氏ってだけじゃ不満？」

『そういう話じゃないよ！タカちゃんにはいつも助けてもらってるよ！』



タカちゃんと電話しながら、公園に向かう。



『今日は星が綺麗に見えるね！』

「そうだな。A今どこにいんの？」

『えっとー…』

「家じゃないよな？」

『ちょっと公園まで散歩に来てて…』

「は？1人で？」

『う、うん。』

「すぐ行く。」

『え！？タカちゃん！？』



電話切れちゃった…。
なんで外にいるのバレたんだろ？


ブランコに乗りながら考えていると、タカちゃんのインパルスの音。



「A！！」

『タカちゃん！』

「バカ！なんでこんな夜に1人で外出てんだよ！」

『…ちょっとね、考え事してて！』



お母さんと喧嘩したなんて恥ずかしくて言えない。



「ったくよー、そういう時はすぐに呼べって。」

『タカちゃんも忙しいだろうし、頼ってばっかりもいられないよ…』

「そんなに頼りない？」

『違う違う！負担になりたくないだけ！』

「Aに言われて負担になることなんてねぇよ。」

『タカちゃん…』

「何があった？話してくれるか？」

『実はね…』

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