コードブルー「ドクターヘリ緊急救命」 ２

#60 ページ11

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白石/緋山「カンパーイ」




『乾杯』





長い年月と体験の共有



『ぷはぁー！』




緋山「何、一番、お酒飲んでる人みたいじゃん…笑」




白石「オレンジジュースなのにね…笑」




成功体験はもちろん、辛い体験、悲しい体験、
恥ずかしい部分も含めてお互いをさらけ出す。



そんな時間を経て、初めて私たちは仲間になる





白石「今日、藍沢先生とAめっちゃイチャイチャしててさ」




緋山「え！？藍沢が？」




『してないよ！』




白石「してたじゃない。Aのお腹に手を当てて動いたら
嬉しそうに微笑んでさ…普段からもあんな感じでいて欲しいよ」




緋山「まぁ…Aだからね」




『何それ！笑』




でもごく稀に、





時間を必要とせず仲間になれる相手もいる






生まれながらに通じる相手





そんな人間と出会えた人はとても幸運だと思う







白石「私もお腹触っていい？」




『ん、いいよ』




白石「結構、大きくなってきたね」




緋山「私も触りたい」




『うん』




緋山「きっとAが産んだ子は可愛いんだろうなぁ」




白石「藍沢先生も顔は良いしね」




緋山「性格は絶対にAに似た方がいい」




白石「それは同感」




『笑笑笑笑』






だけど、せっかく出会えたその相手と




ちょっとしたボタンのかけ違いで





傷つけ合うことになってしまったら





白石「…Aはさ、どうするの？」




『なにが？』




白石「藍沢先生のトロント大。このまま結婚するんでしょ？
ついて行くの？藍沢先生が妊婦置いていくなんて思えないんだけど」




『んー……』




緋山「外国で育てるのもきっと大変だよ」




『…………うん』









運命は残酷だ

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