One Kiss (ページ19)

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やるしかないページ19

玉森さんから元気づけられ、どうしようか悩んでいて周りを見ると、ミシンに端布、ワッペンなど使えそうな物がたくさんある。

これで少しリメイクして一人一人に合う衣装にすればいいかも！
そう思い早速作業にとりかかる。

ミシンなどの裁縫は昔から得意だからやってる時にどんどん、いろんなイメージが湧いてきて作業もはかどっていった。

気付けば外は明るくなっていて、時計を見ると撮影予定の時間ギリギリ！

スタッフ｢出来たのか？｣

あ｢はい！出来ました！きっと元よりもいい物が出来たと思います！今回のイメージにピッタリかと。｣

スタッフ｢そうか。じゃあ後から拝見させてもらうよ。｣

自信満々に答え、私はメンバーの皆が来るのを待っていた。

藤｢寝てないみたいだけど、大丈夫？｣

あ｢うん、大丈夫。撮影押しちゃう形になってごめんね？｣

横｢気にするな。でも今回のこの事件は謎だらけだし、俺ら2人はAだけが悪いとは思ってないから、安心しろ。｣

なんなのこの2人！神、仏だよ！

玉｢出来たのか？｣

あ｢はい！出来ました！絶対納得してもらえると思います！｣

そう答えると
美｢Aさん寝てないんですか？クマ凄いですよー？｣

あ｢あー、そうだね。寝ずに作業してたから。｣

美｢えー、凄い。私には絶対無理です！｣

だろうね(笑)なんて思いながらもみんなの反応を早く見たくて今は何を言われてもどうでもよく思える。

宮｢わー！！ねぇねぇ、見てこれ！凄くない？えっ、Aちゃんが作ったの？あの数時間で？これめちゃくちゃ気に入ったんだけど！｣

ニカ千｢うぉっ！本当だ！しかも1人1人違うし、イメージも本人に合ってるしやべぇ！｣

口々にそんな声が聞こえ私も嬉しくて顔がニヤける。

藤｢凄いな！これ。元々の衣装よりいい感じだよ。ありがとう。そしてお疲れさま。｣

玉｢よく、あんな短時間でここまで出来たな。すげぇよ。お疲れ。｣

みんな気に入ってくれてるみたいでよかった。

昨夜の事件がウソのように撮影は順調に進んでいき無事に撮影が終わった。

スタッフ｢お疲れ。まさかあんな数時間でここまでのクオリティの物が出来るとは想像もしてなかったよ。しかもメンバー皆が気に入ってるのが凄く伝わってきて、いい顔してたよ。ありがとうな。それと、昨日は言いすぎた、すまない。｣

あ｢気にしないでください。結果的にいい作品が作れたなら私も満足してますから。｣

先輩のスタッフさんとわだかまりがとけ一件落着した。