3 ページ3
この祭りは最後に上がる花火がメインイベントの一つで、広い湖の上に打ち上げられた花火が暗い夜空を煌々と照らしている。
そんな花火がよく見えるスポットに立ち止まってみる。
左手にチョコバナナ、右手にはサンヨン先輩の大きな手。
「ほんとに人が多いね、いつもこんなに多かったけ？」
そう言って前の方を背伸びして見ようとするサンヨン先輩さんが可愛らしかった。
「今年は特に多い気がしますね〜」
私も一緒になって背伸びしてみたが、下駄ではうまくバランスが取れなくて転びそうになると、
「わっ、大丈夫？」
サンヨン先輩が肩を持って支えてくれた。心配そうに私の顔を覗き込む。
「だ、大丈夫です！！！、あの」
近いですって言わなきゃ。先輩の体が、顔が、全部が近くって心臓が飛び出そう。
「…？あ、、なんか顔、赤くない？本当に大丈夫？」
サンヨン先輩は、そう言うと私の額に手の甲を当てた。
「…！！」
もう体から火が出るんじゃないかってくらい体温が上がる。
先輩の骨ばってるけどしっかりした指一本一本を直に感じて、もう本当に倒れてしまいそうだった。
「熱は無さそうだけど…ほんとに大丈夫？」
「本当に、大丈夫です！！」
先輩からバッと距離を取り、自分の頬を手で包む。絶対顔真っ赤だ。恥ずかしい。
「なら良かった。辛くなったらすぐ言うんだよ？」
ニコって微笑む先輩にドキドキ心臓がうるさい。
今年の夏は絶対に忘れられない夏になるなって、火照った頬と少し湿った右手が証明してる。
end.
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
サンヨンさんと呼ぶかサンヨン先輩と呼ぶかめちゃくちゃ葛藤したのですが、先輩は先輩なので先輩と呼びましょうとなりました(先輩のゲシュタルト崩壊)
個人的にはお祭りに行ってたくさん食べまくって食べ過ぎでしょってサンヨンさんに怒られたいです。(終)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さやん(プロフ) - 瀬名さん» ニコニコできたなら幸いです💗 これからもどうかよろしくお願いします😉 (9月6日 9時) (
レス) id: b2c4f83929 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - リクエストに応えてくださりありがとうございますT^T終始読みながらニコニコしてました、、、幸せに満たされてます❤︎これからも主様の活動応援させていただきます🐿️🩷 (9月6日 0時) (レス) @page28 id: efee05d507 (このIDを非表示/違反報告)
さやん(プロフ) - みかんさん» こちらこそリクエストしてくださりありがとうございました！！(`･∀･)ﾉ (9月1日 20時) (レス) id: b2c4f83929 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - ジュヨンくんの話書いてくださってありがとうございました！めっちゃうれしかったです🥹 (9月1日 17時) (レス) @page27 id: 1ba64abe69 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - いつもステキな作品をありがとうございます🩷どのお話もきゅんきゅんしたり感情移入せずにはいられないほど大好きです🩷お時間ありましたらキューくんのお話お願いしたいですT^T (9月1日 15時) (レス) @page24 id: efee05d507 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さやん | 作成日時：2023年7月16日 2時
