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Your side
「Aさん、こういう店も来るんすね！」
『どうして？』
「や、もっとこう…格式高い？みたいなイメージだったんで」
『そうなの？美味しいお店ならどこでも行くよ』
「え、めっちゃ親近感！一緒です！俺もっす！」
目の前に座る私の部下は、一緒にオフィスを出てから
ずっと瞳をキラキラさせて、いつも高いテンションに磨きがかかったみたい。
自分をバカ呼ばわりする女といて何がそんなに楽しいのか不思議で仕方ない。
あまりにもウキウキしているから、ちょっと意地悪してみたくなった。
『ほんとに？高級フレンチも好き？三ツ星レストランもよく行くの？』
「…それは……わかんないっす」
『ふふっ、全然一緒じゃないじゃん』
片目を細めて肩をすぼめ、分かりやすく困った顔をする岸くんに、
やっぱり扱いやすいな、って楽しくなってまた口角が上がってしまう。
「このおでん、めっちゃ美味いっすね〜」
『そうでしょ？おでんなんて家で作らないからさ、此処に来たら絶対頼んじゃうんだよね〜』
「ん？作らないんすか？あ、一人暮らしっすか？」
『うん』
「そっか！じゃあ実家のおでん、恋しくなりません？父親と熱燗でクイっとやったりして！冬なんて最高ですよね〜」
『…へえ』
「あ、Aさんのお父さんも飲める口ですか？」
.
お気に入りの小さな居酒屋
ここに人を連れてきたのは初めてで
それも、彼氏でも友達でもなんでもないただの部下。
私、そんなにお腹が空いていたのかな。
それとも、
何故か心の中を引き出されてしまう不思議な彼の勢いに
つい、絆されてしまったから？
この２ヶ月ちょっとで分かったけど、
彼には才能がある。
周りを暖かくする才能。
人の心に入り込む才能。
それは私にも例外ではないようで…
目の前で暖かく笑う彼と美味しいご飯
残業の疲れと空きっ腹に入れたアルコールが相まって
私の心は隙だらけになっていた。
だから、普段人に話さないようなことが
スルリと喉から出てしまう。
『…わかんない』
「え？」
『実家のおでん？食べたことないからわかんない』
「え、そうなんすか！？」
『うん。ついでに父親もね』
「……え？」
.
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ayuha(プロフ) - 涼杜兄妹さん» やった！また頭抱えてもらえた！笑、パート2の岸くん&主人公ちゃんにも興奮しちゃって下さい( ´ ▽ ` ) (2020年8月17日 7時) (
レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - みなこさん» ありがとうございます( ´ ▽ ` )お待たせしました！いい子な岸くん、大好きです( ´ ▽ ` )パート2でもいい子発揮してくれると思います♪ (2020年8月17日 7時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - うわぁー、うわぁー！！興奮がすごいです！！今回も思わず頭を抱えました！（笑）はぁー、岸くん好きすぎます！ayuhaさんこ書く岸くんがドンピシャでだいすきです！続きも楽しみにしています♪ (2020年8月16日 1時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みなこ(プロフ) - 更新お待ちしてました、急展開ですね！岸くんいい子…この後の主人公ちゃんの反応が楽しみです！ (2020年8月15日 15時) (レス) id: 4ba1728e1f (このIDを非表示/違反報告)
ayuha(プロフ) - しぃ。さん» はじめまして♪嬉しいお言葉ありがとうございます( ^ω^ )続きお待たせしました！！今日はたくさん寝て下さい♪笑 (2020年8月15日 15時) (レス) id: 3d6cda5c80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayuha
| 作成日時：2020年7月31日 19時
