My Fancy！-Extra time- 2

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REN side









『……は？空輸？』


「そう。パリから取り寄せたんだって」


『え。なにそれ。やばっ』





週末、Aさんにちゃんとチョコもらったんかって

優太に聞いたら、まさかの答え。





Aさんよ…

昨日、あんな澄ました顔して

"全然わかんないなー。"

言うてたのは誰よ？

自分、気合い入り過ぎやん。

…あかん。笑いが止まらんわ。






「他の人と被るのが嫌だったんだって。」


『それで空輸でお取り寄せ？被らんために？…あーそういやここにもおったな、負けず嫌い』


「A料理出来ないでしょ？だけど買ったら誰かと被るかもって相当悩んだらしいよ。あの人多分、日本に何種類チョコ売ってるのか知らねえんだよ。」


『なにそれ！ははっ！かわいーやん〜』


「だろっ？！俺が貰ってきたやつ全部箱開けて確認してさぁ、"よかったぁー"って机に突っ伏して、そのあとその日届いた箱渡してきたの。それもすっげー嬉しそうな顔してさ〜…んふふっ」


『…やばいな。それは抱きしめちゃう案件やわ。』


「そうなんだよな〜！わかる！？ははっ！…なんかさ、被ってても何でも、Aがくれるものが一番嬉しいに決まってんじゃん？」


『うんうん』


「でもAは考えた結果、お金かけて被らないようにするしかない！って結論になってさぁ」


『おお、』


「"誰かと被ってたら一番になれないじゃん。そんなの渡せない！"とか本気で言ってんの。…意味わかんないでしょ？どう考えたってAが一番なのに全然わかってねーの。」


『ははっ！アホやな〜』


「でしょ？Aって以外とばかなんだよなー。」


『Aさんにはバレンタインもハードル高かったんか〜恋愛初心者やもんなー』


「まぁ俺的には？もう全部可愛いでしかないんだけどさ〜っ」


『Aさん頑張ったんやな〜っ』


「な〜？まじ可愛いでしょ？」




なんて、中庭で二人で和やかに談笑していると

後ろから大きな声で俺を呼ぶ

これまた見た目と違って恋愛不器用な俺様上司。

しかもめっちゃめちゃ満面の笑みで近づいてくる。








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