魅惑のレディにプロポーズ

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Aもうすぐ着くよ!




通知が入ったのは21時前。



よかった、定時で上がれたんだ。



Aの好きなお店のチーズと、生ハムと、サラダと、

帰りにたくさん買い込んだ。




日中の出来事のせいか、いつもより、テンションが高いなって、自分でも思う。



うちで会えるのは久しぶり。






__ 帰したくないな。




なんてバカなとこも考えてしまう。







やっぱり、この気持ちを隠すのも限界だ。









ーピンポーン





「お帰り、お昼ぶり！」


『ただいまっ、お邪魔しまーす』




待ち望んだ彼女との時間が、やって来た。




「ねえ、今日、びっくりしたんだけど！

　担当とか、知らなかったし」


『それ！私も今日急に言われたの。

　だからもう、バッタバタだったんだよ〜』


「そうなの！？めっちゃめちゃちゃんとしてたよ！」


『ほんと？嬉しい！』



「うん、Aがいつもと違い過ぎてびっくりした！」


『え、それどういう意味ー！？』




靴を脱ぎ、ふふって笑って、当たり前の様にキッチンに立つAを眺める。



手を洗って、また、大量に買ってきたチューハイやらハイボールやらを冷蔵庫に入れている。






…フフッ。



なんか、お昼のAもよかったけど、

飾らないAも、可愛いくて好き、




やっぱ俺、マジで恋しちゃってんな。









『わぁ！！美味しそうなのいっぱい入ってる！

　しょーくん、流石！！


　ねぇ、これ、全部食べていいのっ？』



振り向いたAの笑顔が


やっぱり可愛くて


募る思いが溢れたように







『ーッ、』






つい、抱き締めてしまった。









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