魅惑のレディにプロポーズ

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JIN side 『』








紫耀は、抜けてる所が多々あるけど、本当に頑張り屋で

いつも無理し過ぎじゃないかって心配になるくらいだ。





一年くらい前、ほんとにヤバい時期があって、


あいつ、マジで倒れるんじゃない？

ってメンバー内で心配していたある日。





「おっはよーーん」



めちゃめちゃ元気に楽屋に入ってきた日があって


え、この一晩何があったんだよ！？

ってみんなで質問責めにしたっけ。




その時聞いたのが、この、"Aちゃん"の名前。




そんな酔っ払い、家に上げちゃって大丈夫なの！？

ってみんな怒って心配してたけど、



"Aさんは、守秘義務、超得意だから大丈夫！"

　

とかいう紫耀の訳の分からない自信のとおり、

それは全くの杞憂で終わっている。







ーピコン

「…。

　っしゃあ！！」


スマホの通知を見てガッツポーズする時は、Aちゃんと会える時で



ーピコン

「…。

　はあぁ、、」


溜息の時は、予定が合わなかった時。



Aちゃんに会えた次の日から、1、2週間は機嫌がいい。


それ以上になると、ため息が増えて

ふとした時の、顔が、死んでいる。笑





そう、紫耀は、わかりやすい。






Aちゃんは、すごくいい子で、



…何で判るかっていうと、一度だけ会ったことがあるから。







ーー







「じん〜
　やべぇ、フワフワする〜」


『もう、飲めないのに飲むからだよ！』




打ち上げで、飲み過ぎた紫耀。


疲れてるのに、いつも周りに合わせてばっかじゃん。

今日だって早く帰ろうと思えば抜けれたのに、結局、最後までみんなを盛り上げていた。




「〜zz」


『ちょ、此処で寝ないで！

　とりあえず、タクシー呼ぶから！』



「…A〜、そろそろ、会いたいんですけど…zz」




寝言の様に呟いたのは、きっと本心だろう。




最近、荒れてるもんな。




この時間はちょっと悪い気もするけど、Aちゃん、空いてないかな？





『しょおー？

　ちょっと携帯、借りるからね？』


「ん？ ぅんん、、」




紫耀のスマホと親指を借りて、Aちゃんのトーク画面を、探し、

通話ボタンをタップした。





ー〜♪〜〜♪





「もしもし？」







あ、つながった。







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