sweet sweet sweet 2

a little bit＜11＞ ページ50

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目を覚ますと外は明るくなっていた。
タカは汗をたくさんかいて、熱も下がったみたい。



「ゆーやぁ…」

「いるよ？お熱下がったみたいだね」

「おみず……」

「ちょい待って。持ってくる」




リビングへ行って冷蔵庫を開ける。
何かあるといけないから、と泊まってくれた2人は
まだ眠っていた。
ペットボトルを持って急いで戻ると
そこにはもうタカはいなくて。
代わりにいたのは、ますださんだったから
驚きのあまりペットボトルを落としてしまった。



「戻った、の？」

「…みたい」

「……だ、な。よかったわ」



驚きすぎて、うまく言葉が出てこない俺を見て
ますださんは笑っている。



「なに。小さい俺のがよかったの？」

「……そんなんじゃ、ねーけどさ」

「そ？」



笑っている顔を見ていたら
何故だか泣けてきた。
ちっちゃいタカにはもう会えないのか、とか
ますださんに戻ってよかった、とか
いろんな気持ちがぐちゃぐちゃになって。



「泣かないでよ」

「ごめ……」

「てごし」

「……なに」

「ありがと」

「やけに素直じゃん」

「俺だってたまには素直になりますよー？」

「なんだ、それ」

「ねぇ、てごし？」

「………」

「俺さ、お前のこと……」

「てごちゃん、俺たちそろそろ帰る………、
あー！まっすー！！元に戻ってるぅ〜！！！」

「あ、ホント。まっすーじゃん」



ますださんの言葉は、けーちゃんの絶叫に
掻き消されてしまった。
よかったよかったと燥いでいるけーちゃん。
ま、万事解決だな、と冷静なシゲ。
2人にお礼を言ってるますださん。
俺は、ぼんやりさっきの言葉の続きを考えていた。
俺のこと……？



「んじゃ、また仕事でね〜」

「またな」



けーちゃんとシゲを見送ると
ますださんが意味深な笑みを浮かべて俺を見つめる。



「ねぇ、てごし」

「ん、なに」

「小さくなって、一番最初に思い浮かんだの
お前だった。…気付いたら電話してた」

「うん」

「すげー、不安でこわくて。でも、てごしなら
きっと何とかしてくれるって」

「ますださん……」

「……これからも、俺のそばにいてくれる？」

「…それ、どーゆう……」



こーゆーこと！
目を細めたますださんの顔が近づいてきたと
思った瞬間、唇と唇が触れた。









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