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手越side
眠っていると思ってキスをしたら、増田さんは起きていて
思わず離れようとした瞬間、抱きしめられる
「明日……、な」
優しい声
あぁ、やっぱり好き
増田さんの全部が大好き
今まで悩んでいたことなんて
怖いと思っていたことなんて
本当にちっぽけなことだ
俺が増田さんのことを好きならそれでいいじゃないか
わがままになって
……いや、今もわがままだけどさ！
増田さんが呆れてもいい
何があっても一緒にいたいって言えばいい
うん、そうだ。そうしよう
善は急げ、だ
「増田さん、俺ね……」
言いかけたところで規則正しい寝息が聞こえてくる
もう寝ちゃった
疲れてるんだね
起こさないようにベッドから出て、やり残した仕事をしにリビングへ戻る
朝になれば、増田さんと歌うことができる
俺の気持ちも、ちゃんと伝えよう
もし、言葉で伝わらないなら歌で伝えればいい
きっと増田さんなら分かるはず
俺が、どんな風に思っているか
だって唯一無二の相方だもん
仕事を片付けて、増田さんの眠るベッドへ潜り込む
ふふ、かわい。口開けて寝てるよ
「ん、てごし……」
ムニャムニャと俺の名前を呼んで寝返りを打つ姿を見て涙が溢れる
夢の中でも、俺は隣にいるの？
幸せだと思った
大丈夫
きっと大丈夫だ
俺は、手越祐也でいられる
増田さんのため
自分のため
NEWSのため
みんなのため
「おやすみ……タカ」
どうか、これからも隣にいられますように
そう願いながら、目を閉じた
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作者名：りお | 作成日時：2019年2月23日 20時
