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増田side


この燻り続けている気持ちは一体何なのか



そばにいてほしい

ずっと俺の隣で笑っていてほしい

望むことは、ただそれだけ

全てを俺のものにすることなんて不可能だし

いつかは別の道を歩まなければならない

分かっているんだ

いろんなことが絡み合って自由のきかないこの世界で

“ずっと”、なんて望んではいけないことくらい




今日も俺はこいつを自分勝手に抱く

組み敷かれている手越は、少し悲しそうに微笑むけれど

もう抵抗することはない

「……いいよ。どんな増田さんでも大好きだから」

俺のつけた印を見ながら、

〈ずっと消えなきゃいいのにね〉

そう笑った時と同じ顔をして

「……てごし」

どんなに愛しても

どんなに俺の印を刻みつけても

お前は行ってしまうんだろ?

疑心暗鬼になっている気持ちを全て見透かされているようで

俺は泣きたくなる気持ちを必死で抑えた

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作者名:りお | 作成日時:2019年2月23日 20時

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