sweet sweet sweet 7

ハルノマボロシ＜14＞※ ページ47

♡side


目を開けると、優しい顔をしたタカがいて
髪の毛を撫でてくれていた。



「気がついた？へいき？」

「………た、か…」

「おま、こ、え………」

「え、ぁれ……。ほ、と…、だ……」

「ばか！！」



大きな声で怒鳴られたと思ったら
ぎゅっと抱きしめられた。
タカが身体を震わせてる。
泣いてる、の……？
ごめん。
おれ心配かけてばっかだね。




「よかった……、ゆうや」

「ごめんね、心配かけて」

「ホントだよ」




タカはわざと意地悪に言う。
だけどそれは重いくらいの愛情の裏返し。
いまなら、わかる。
なにも不安になったりしなくていいんだって。



「タカ……」

「ん？」

「ありがと…」




ふ…、と微笑んだタカの唇が唇に触れた。
それはすぐに深いものになり
おれはまたタカに溺れていく。








「ゆうや…」

「………あ、、！」



中に深く入り込んできたときの
切なげな声もその表情も
全部おれの、だよね……？
誰にも渡さない。
タカ自身にだって、渡したくない。



「…俺は、お前のだよ」



タカは律動を続けながら
意味深な微笑みを浮かべてる。
どして考えてることわかっちゃうんだろう…
だけど、そんな疑問はすぐに掻き消された。
タカがおれの最奥に辿り着いたから。




「あぁぁっ、だ、め……！そこ、やだぁ！！」

「いっぱい声聞かせて？」

「あっ、ぁ、ね、たか……っ！本当にだめ……っ」

「ふふ。やっぱこーやって啼いてるのがいいわ」

「……………っ！」




普段は口下手なのに
なんでそんなこと言えるんだよ
タカは楽しそうに、余裕のないおれを見下ろしている。
何度目かの波が押し寄せてきて身体が震える。



「た、か……っ！」

「あー、すご……」



タカの声に甘さが滲んでる
きもちよくなってくれてるのかな
いつもおれ、先に飛んじゃうから…
あぁ、でも、また今日も……



「ひ、ぁ…、も、い、っちゃ………！」

「まって、も少し我慢して？」

「むりっ、むり……っ！」

「も少しだけ。ね？」

「ん、ん……っ、あっ！あぁぁぁぁぁ！！」



タカの言うとおり、我慢したかったのに…
抗い難い快楽はおれをあっという間に
高みに導いていった。




.

ハルノマボロシ＜15＞→←ハルノマボロシ＜13＞

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す