sweet sweet sweet 4

Black bitter＜15＞ ページ11

♡side


「少し痩せたな」

「そ、かな…？でも体重そんなに変わってないよ？」

「ちゃんと食べな。なに食べたい？」

「ん………、あんま食べたくない」

「言ってる傍からなんなの」

「だって……」



たかひさは、デリバリーで消化の良さそうな
メニューを選んでくれた。
2人でテーブルに座って食べる。
なにも変わってないようで
でも、どこかぎこちなくて。
元通りになるまでには少し時間がいるのかも。



「ねぇ、ゆうや」

「ん？」

「俺にはお前だけだから」

「え……？」

「不安に思うこととか、ちゃんと教えてほしい」

「たかひさ……」



本当は、教えてもらわなくても
気付かないといけないってわかってるけど。
おれ、頭悪いから……ごめん。
そう言って、たかひさはまた料理を食べ始める。



「あの……ね？」

「うん」

「これからは、ちゃんと言うよ……？
おれだって、たかひさだけだから」



少し驚いたように、たかひさがおれを見る。
きっと、お互いに同じこと思ってる。



「あのさ」

「ねぇ？」

「……ふふ。なに。先に言っていいよ」

「たかひさが言ってよ」

「……ま、なんだ。結局、俺たち2人とも
モテるのがダメなんじゃね？」

「あはは！おれも同じこと思った！」



2人して涙が出るくらい爆笑する。
お腹が痛いくらい笑って
たかひさを見ると、嬉しそうに俺を
見つめている。



「笑ってるゆうやが1番好きだわ」

「………やめてよ。恥ずいじゃん」



たかひさは、恥ずかしがるおれに
ふふっと笑って優しいキスをくれた。







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