sweet sweet sweet 4

Black bitter＜11＞ ページ7

♡side


………たかひさ、どこ？
さっきまで抱きしめてくれてたのに。
目を開けると、そこには青い目のお医者さんがいるだけだった。


「Are you feeling any symptoms」
(気分はどう？)

「I feel fine……」
(大丈夫です……)

「You bumped into a car and were brought here. Understand?」
(君は車とぶつかってここに運ばれた。
わかる？)

「I understand……」
(わかります……)

「Alright, if you look at the test result and there is no abnormality, it's okay！」
(よし！じゃ検査結果に異常がなければ
もういいよ)

「yeah…」
(はい…)



そっか。
おれ、ぼーっとしてて……
車と接触したんだ。
診察室を出ると、現地コーディネーターが
待ってくれていた。



「手越さん！よかった。大丈夫ですか？」

「迷惑かけてすみません」

「とんでもない！本当に大したことなくて
よかったです」

「あの……、まだ時間ってありますか？」

「はい。まだ大丈夫ですよ」

「事務所に……連絡しても？」

「日本へは、さっき連絡しました。
皆さん、安堵されてましたよ」

「そうですか。ありがとうございます」



奇跡的に軽い脳震盪で済んだ俺は
予定通りの便に乗り、帰国の途に着いた。
たかひさ……ううん、ますださんが
抱きしめてくれる夢。
あのまま目が覚めなくてもよかったのにな。
そしたら、ずっと……。
ますださん………。
あいたいよ……。




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