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♡side
「……こっち見て？」
数え切れないくらい身体を重ねても
恥ずかしさはなくならなくて。
それに今タカの顔を見たら
子供みたいに泣いてしまいそうで
視線を逸らしてしまう。
「ゆうや」
「あっ………、んぅ……」
強引に顔をタカのほうへ向けられて
唇を奪われる。
嬉しくて恥ずかしくて切なくて
どうしようもない。
「……なんて顔してんの」
「…………っ」
「……力、抜いて…？大丈夫だから」
「ん……」
あとから聞いたら、この時のおれは
幸せと不安が混じったなんとも言えない顔をしていたらしい。
タカの言葉どおりに力を抜き目を閉じると
柔らかい唇がおれに触れる。
それは身体中に拡がっていき
おれの心に熱を灯す。
生きてたいって感じることの出来る瞬間。
ずっとこの人のそばに居たい。
「……きもちい？」
「ぅん…、きもち……」
少し目を開けてタカを見つめると
瞳に熱を孕んでいる。
ねぇ。
おれ、もぉタカなしではダメみたい。
だから……
だから。
これからも一緒に生きてくれる…？
言葉ではきっと伝わらないから
ただ、うわ言のように名前を呼ぶ。
「たか…、たか……」
「ちゃんと呼んで？」
「………た、か、ひさ…」
嬉しそうに微笑むタカは、ぎゅうっとおれを
抱きしめながら優しく髪の毛を撫でる。
「ゆうや？」
「ん……？」
「大切に、するからさ」
「うん……？」
「俺と一緒に、生きて……？」
まるでおれの気持ちを確認するみたいに
タカは言う。
「…ずっと、いっ、しょ？」
「そ。ずっと。どんなときも」
「………ぅ…ん」
「………なに。なんで泣くの」
突然泣き出した俺を見てびっくりしてるけど
タカがいけないんだよ？
おれの欲しかった言葉、そのままくれるから。
「〜〜〜……っ、おれも」
「……うん」
「たかと…、一緒に生きたい……っ」
「……ゆっくりね。ずっと2人で生きてこう？」
「うん……」
「あいしてる。どんなゆうやだって」
「ん…」
……あたたかい腕の中。
たくさんの愛をもらって
少しずつ前に進んでいける。
ステージに戻るのはまだ先のことだけど。
タカがいてくれたら、きっとそれも夢じゃない。
「ねぇ、次はどこに行こうか」
「タカと一緒なら、どこでも」
「それ、前も聞いた」
「だって、ホントだもん」
「じゃあ、スウェーデン！」
「あ、いいね」
「ついでに結婚しちゃう？」
「へ？」
FIN
.
終わり
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りお(プロフ) - いくっちさん» いくっち様、ありがとうございます！私も、手越さんには幸せになってほしいです。苦悩の末にヒカリが差し込むといいなぁ……と。更新頑張ります(^^)！ (2019年12月5日 5時) (
レス) id: fe4ea4d68c (このIDを非表示/違反報告)
いくっち(プロフ) - こんなお話し好きです！手越くんが儚くて好きです！幸せになってと願いながら読ませてもらってます！更新楽しみにしてます(^^) (2019年12月4日 20時) (レス) id: a434130a02 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - nicoさん» nico様、コメントありがとうございます！手越さんの儚い雰囲気がちゃんと出せているか不安でしたが、そう言っていただけて嬉しいです(^^)。更新頑張ります！ (2019年12月2日 4時) (レス) id: fe4ea4d68c (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - このお話とても好きです！手越くんが儚くて可愛くて愛しい……(T-T)更新楽しみにしてます。 (2019年12月1日 21時) (レス) id: 05c997570a (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - ○○さん» ◯◯様、こんばんは！いつも読んでいただいて本当にありがとうございます！楽しんでもらえるように頑張ります(^^)！！ (2019年11月24日 19時) (レス) id: fe4ea4d68c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りお | 作成日時：2019年11月24日 18時
