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手越side
……いったぁ
目を覚ますと、最悪な気分
なんだこれ……頭痛い
時計を見ると、午前4時
外はまだ暗い
昨日、増田さんと飲んで
それから…記憶がない
てか、ここどこ?
横を向くと、増田さんが寝てる
!?!?
うぉっっっ、吃驚したぁ……
増田さんの家?
やべ……
もしかして、やらかした感じ?
嫌な汗がダラダラ出てくる
「てごし……?」
増田さんが目を覚ました
「起こしちゃった?……なんかごめんね」
「んー、いいよ……。いまなんじ?」
4時と答えると、もう少し寝るわと
反対側へ寝返りを打つ広い背中
……大好きだったな
どうしてもダメなときは、いつもこの背中に甘えてた
条件反射で、そっと手を添える
「てごし…?どした?」
「ううん、なんでもない……」
帰ろかな
タクシー呼ぼ
そう思って、ベッドから降りようとしたとき
ぐいっと引き寄せられて増田さんの腕の中へ
「うわっ」
「どこ行くの……?」
え、増田さん寝ぼけてんの?
「いや、タクシー呼ぼうと思って」
なに、今日はやいの?まだいいじゃん
って珍しく引き止めてくる
えっ……と、どうしたんだろ
まぁ、今日は仕事夕方からだし
エマは母親んちに預けてあるし
大丈夫なんだけど
「ますだ…さん?」
増田さんは俺を抱きしめたまま寝てる
なにあれ、さっきの
マジで寝ぼけてただけ?
なんだか可笑しくなって、1人微笑む
増田さん……
だけど、もう甘えられないよ
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作者名:りお | 作成日時:2018年11月14日 20時