【進撃の巨人】風使いと異能兵団・探偵社班【文スト】

或る調査兵団 ━其ノ伍━ ページ14

Aside


空の風向きは依然、龍を置いていった時と変わっていない。
･･･そう遠くまで行ってないと良いが･･･。
私は風向きを変え、自身の近くに龍が来るようにした。


「･･･おい。」


『なんだい？』


「お前、名前は？」


『男から名乗るのが、常識だろう？』


「･･･ﾁｯ･･･リヴァイだ。」


･･･日本人ぽく無い名だねぇ。
外人かい。抑々、この世界に日本が有るかさえ怪しいんだ。


『私はA。


A・イフウだ。』


リ「じゃあ、A、お前は何故あんな所に倒れていた？


躰や服に着いた血は全部返り血だろ。


･･･巨人のものだな。」


･･･中々鋭いじゃないかい。
その時、私の操る風の中に慣れた気配を感じた。
･･･遠くまで行ってなかったみたいだねぇ。


『･･･くくくっ。


悪いねリヴァイ、アンタには感謝してるよ。


多分また会えるさ。』


リ「あ？」


リヴァイがそう言った瞬間、私はリヴァイの胸を軽く押した。


ﾄﾝｯ


リ「っ！？」


『じゃあな。』


その後は簡単だ。
私の体は重力に従って落ちる･･･事は無い。


ｼｭﾙｯ


私の腰に羅生門の黒布が巻き付くと、羽根の上に引っ張り上げられた。


『･･･ナイスタイミングだよ。』


芥「全くだ。」


取り敢えず、太宰達と合流するかい。

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