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朝練が終わって教室に着くと、既に風雅君は来ていた。
「おはよう。」
風「おはよう。」
付き合ってからと言って、特に変わった様子もない。いつも通り、挨拶をするだけだ。突然変わるわけもないよなと思いながら、席について、1時間目の準備をする。
風雅君は友達の西村君と話してるみたいだ。
私には見せないような笑顔で笑っている。
西村君が羨ましく感じる。
ちょっと悔しくなって、友達と話していると、やけに視線を感じる。
視線の先を見れば、風雅君がジロリとこっちを見ている。
私が何か悪いことしたんだろうか。
思いつくのは、朝一緒に学校行けなかったことぐらいだ。
確かに、昨日LINEが来たときにさらっと謝ったくらいで、ちゃんと謝っていなかったことに気づく。
友達と話しを終えて、風雅君のところにいく。
「風雅君、朝、一緒に行けなくてごめんね。」
私が謝ると、ぷいっと反対のほうを見てしまった。
風「別に、朝練なんやからしゃあないやん。」
そっぽを向かれたから相当、怒っているのかと思えば、朝練のことに関しては怒っていないらしい。
気分屋の彼だから何かと理由があるのかもしれない。そもそも、今日は朝から不機嫌なのかもしれない。
でも、さっき、西村君と楽しそうに話してた。
つまり、不機嫌な原因は私なんだろう。
考えるのが嫌になって、風雅君に直接聞こうとしたときだった。
風「今日、放課後も部活？」
「うん。」
風「何時まで？」
「今日はミーティングだけだから、17時までだけど、どうかした？」
明らかに様子がおかしい。
何かを隠しているような感じだ。
何だろう、これが女の勘というやつなのだろうか。
風「えっと、これ。一緒にいきたくて。」
それは、新しくできたドーナッツ屋さんのチラシだった。
ずっとこれを隠してたのか。
男の子がスイーツ好きって恥ずかしいって言うし、言い出しずらかったのかもしれない。
「行こ！あ、でも、風雅君の部活は？」
風「今日、休み。だから、待っとるよ。」
「申し訳ないよ。今日じゃなくても、」
風「今日がええの！」
久しぶりに、風雅君の大きな声を聞いて、驚いた。
「わかった。放課後行こう。」
その後はなんとなく気まずかった。
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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します！これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (
レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません！次の更新楽しみにしてます！ (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中 | 作成日時：2019年9月6日 22時
