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最近、風雅君との距離が遠くなった気がする。
挨拶をしても、もう、悪口を言ってこない。
嬉しいはずなのに、心の距離はどんどん開いているような気がして、嫌だと思う。
そして、今日はとうとうWデートの日だ。
楽しみからなのか、風雅君に対する思いからなのか、全然寝れなかった。
待ち合わせ時間を考えると、まだ、家を出るには早いけど、何もすることがないので、待ち合わせ場所に向かった。
外は寒かった。青い空に白い息がよく映える。
信号にも、近所のおばさんにも捕まらず、思っていたよりも速く着いたはずだった。
それなのに、そこには既に風雅君がいた。
「おはよう。」
風「よっ。」
風雅君は低い声で応える。
相変わらず、目も合わせてくれない。
結局、縮んだと思っていた距離は私の錯覚だったのかもしれない。
ﾋﾟｺﾝ
Hidaka今日は楽しもうね!
浮所先輩からだった。
先輩はこのデートが決まるまでずっと気にかけてくれた。
風雅君が目の前にいて辛くないのか、尚に何かされてないかとか、とにかく、気にかけてくれていた。
恋愛経験豊富な先輩は私の気持ちが手に取るようにわかるんだろう。
だから、今、私が風雅君のことから離れたいと思っていることに気づいているんだろう。
Aはい。よろしくお願いします!
今日はとにかく、楽しむことに集中しよう。
好きという気持ちは隠すんだ。
風「誰？」
急に、聞いてきた。
これ？とスマホを指差せば、大きく頷いている。
「浮所先輩だよ。」
と答えれば、ふーんとまた、目を反らされる。
風「はい、これ」
渡されたのは包装紙に包まれたプレゼントらしきものだった。
「えっと、これ私に？」
私の言葉にため息をつく風雅君。
風「お前意外に誰がいるん。ほんまアホ。」
久しぶりに悪態をつかれて、うれしいと感じる私は本当にアホなのかもしれない。
風「まぁ、ちょっとしたお礼やから。あ、中はまだ、見んといて。」
「うん、わかった。ありがとう。」
風雅君の目線は反れているけど、耳が真っ赤になっている。
首元を掻く癖は昔と変わっていなかった。
離れたいと思っていたのに、どんどん惹かれていく自分が許せなかった。
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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します！これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (
レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません！次の更新楽しみにしてます！ (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：田中 | 作成日時：2019年9月6日 22時
