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尚「ありがとう!Aに相談したら、楽になった!じゃ、バイバイ!」




私に言いたいことを言ってスッキリした尚ちゃんが更衣室から出ていった




誰もいなくなった部屋は静かだ



そういえば、隣の男子更衣室からも声が聞こえない



みんな、帰ったんだ



時計を見れば、18時を過ぎていて、外は真っ暗だった





帰ろうと更衣室のドアを開ける






浮「うわ!」




「え?あ、浮所先輩?」




浮「リアクション薄っいねー!つまんなーい。」



「つまらない人ですみません。」



頭を下げると、浮所先輩が握っている鍵が見えた



浮「ごめん、ごめん!冗談だから、頭上げて!ね?」


先輩は笑いながら、謝る






先輩の手には女子更衣室と男子更衣室、テニスコートの門の鍵が握られていた





私に謝ってばかりで、鍵のことは言わない




他の部員はみんな帰ってしまっているし、たぶん私が待たせたんだろう



すごく申し訳ない





「先輩、鍵預かります。お待たせしてすみませんでした。」






浮「あぁ、これ?いいよ!俺やるから……あのさ、一緒に帰れないかな?」





「えっ?」




浮「一緒に帰る人とががいるなら全然一緒じゃなくてもいいんだけど。」




何で私なんかと先輩が一緒に帰ろうって声をかけたんだろう



もしかして、前に先輩達にいじられていた夜道が怖いってやつなんだろうか





浮「あ、Aがいやなら全然いいよ。」







ちょっと強張っている先輩をかわいい!と思った








「先輩って本当に怖がりなんですねー。夜道お供します。」





浮「えっ?あ、うーん、まあね。」





「鍵、職員室に返してきますね。」





浮「俺も日誌出しに行くから一緒に行こうよ。」





「本当に怖がりですね。ここまでとは思ってなかったです。」





浮「はいはい、もういいから、早く行こ!」






3年の先輩達がよくいじってるの見てたけど、いじられてる理由がよくわかった





こんなにも親しみやすい人だったとは思っていなかった



いつも、いろんな人に囲まれていて、少し苦手意識があった




新しい一面見れてよかった




目に見えるものが本当とは限らないのかもしれない




私が見る相手と相手の性格や考えてることは同じとは限らない






浮所先輩のことも私は誤解していた





風雅君は本当に変わってしまったんだろうか



何で私はまた、風雅君のことを考えているんだろう

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涼音(プロフ) - spuare2の更新楽しみにしてましたが、消してしまったのならしょうがないですね。把握します!これからも頑張ってください (2019年11月25日 17時) (レス) id: 8c6c513fbc (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちぃ(プロフ) - 更新お疲れ様です! (2019年10月31日 0時) (レス) id: 1a39a279d3 (このIDを非表示/違反報告)
けーぽ(プロフ) - ドキドキが止まりません!次の更新楽しみにしてます! (2019年9月8日 16時) (レス) id: 386d70d567 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田中 | 作成日時:2019年9月6日 22時

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