恋と愛と依存【轟焦凍】 (ページ7)

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( side todoroki )

「あ、USB…忘れた。」

ヒーローの仕事には事務仕事もあるのだが
家にUSBを忘れてしまったようだ。

「少し出かけてくる。」

そう告げ家路を急ぐ。あぁ、また帰りが遅くなっちまうな。
今日は少し早く帰ろうと思っていたのに。

まあ今から帰れば家で少し話ができるかな。

カードキーで共用玄関から入り、エレベーターに乗る。
最近のマンションは普通の鍵でも開けられるしカードキーも使える。

エレベーターを降り家の前まで歩くと家の前でしゃがみ込む女の子がいた。

「…Aか、？」

『しょ、と…さん？』

「何してるんだ？こんなところで」

『鍵、なくて…』

「とりあえず、入れ。」

鍵を開け、Aを家の中に入れる。
Aはとぼとぼ家の中に入り冷蔵庫の中に食材を入れていた。

『お仕事は終わったんですか？』

部屋に戻り、USBをとってリビングに戻ってくると
冷蔵庫に入れ終えたであろうAが話しかけてくる。

「いや、まだなんだが忘れ物しちまってな」

と言うと明らかに寂しそうになったのが分かる。
時計を確認するともう少しでお昼の時間だった。

「昼飯、一緒に食うか？」

そういうとAは少し笑顔になった。

『すぐ作りますね』と再びキッチンと向き合うA。

少し仕事に戻るのが遅くなってもいいように
再び自室に戻り、PCを持ってきてリビングでPCと向き合うが
ほんの数分でPC画面が真っ暗になり動かなくなってしまう。

なんでだ。と少しイジってみるも全く動く気配はない。

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