episode31 ページ32
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｢勝利まだ起きてたんだ。何やってるの？｣
｢生徒会の仕事｣
風磨に髪を乾かしてもらって、寝ようとしてたんだけど
なかなか眠れなくてリビングに来たら
ソファーでパソコンに向かう勝利の姿があった。
｢A｣
｢ん？｣
｢おいで｣
振り向いて目が合ったと思ったら
そう言って自分の隣をポンポンと叩く勝利。
｢勝利って私のこと、犬とか猫とかペットだと思ってない？｣
｢俺としてはペットと思えた方が凄く楽だよ｣
｢楽って何が？｣
｢いや、こっちの話｣
隣に座ると、何も言わないまま、また作業を続けだす。
勝利の横顔は何度か見たことあるけど
黒縁のメガネをかけた彼は初めてだ。
ちょっとドキドキしてる事がバレたくなくて
慌てて目をそらしてパソコンの画面を覗きこんだ。
｢私、何か手伝おうか？出来ることあるなら言って｣
｢いや、いい｣
｢え、即答？そんなに私、頼りない！？｣
そりゃ、Excelとかあんま得意じゃないけどさ…
そこまで信用されないのも悲しいんですけど！
頼りにされないの切ないんですけど！
グルグル頭の中で考えてる私を見つめて、勝利はふっと笑った｡
｢今のお前と同じようなこと、マリウスも考えてるはずだ｣
｢それって…今日の話…？聞いたの？｣
｢聡からだけど。アイツ生徒会室で、ずっとうじうじしてたぞ｣
そんなことで、マリウスは悩んでたの？
私はただ、話す必要もないことだと思っていた。
助けてなんて言うまでもない
くだらないことだったから。
｢私……、マリウスのこと信頼してないわけじゃないよ？｣
｢ああ、わかってる。｣
リンゴのマークをしたノートパソコンをパタンと閉じる勝利。
｢A、この資料。明日、理事長室に持ってくの頼んでいいか？｣
｢うん、わかった。任せて｣
私の頭を撫でてくれる勝利の手は
暖かくて、優しくて。
もう少しだけ、こうしていたかった。
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#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
