episode30 ページ31
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｢失礼します。遅くなってすみません｣
｢藤堂さん、どうされたの？｣
｢ちょっと怪我をしてしまって、保健室に行ってました｣
｢あら、足の怪我？お大事にね。みんな今、ミシンの準備始めてるから｣
家庭科の先生が優しくて良かった…
ホッと胸をなで下ろしつつ席へと向かった。
私の席は、マリウスの隣だった。
｢Aちゃん！大丈夫！？この授業が終わっても帰ってこなかったら探しに行こうとして…｣
｢ごめんね。心配かけちゃって｣
｢それより、足。どうしたの？｣
｢体育の時間に転んじゃって、擦りむいちゃった｣
目が合うとバレてしまいそうで
ミシンに針をセットしながら、なんてことなさそうに答えた。
｢Aちゃん｣
｢え…？どうしたの？針持ってるから危ないよ｣
私の腕を急にグッと握ってきたマリウス。
見上げると、いつものふにゃっとした笑顔じゃなくて。
｢何か隠してるよね？｣
｢っ…？何言ってるの？ただ私がドジだからコケただけだよ｣
彼の真剣な顔を初めてみた。
腕を離してもらおうとしたら、逆にもっと握られて
この細くて白い腕に、こんなに強い力があるとは思いもしなかった。
｢僕だって、男なんだよ？｣
｢し、知ってるよ？｣
｢だったらもっと頼ってよ｣
先生が｢若いっていいわね〜｣なんて言って、横を通り過ぎていった。
いやいや注意してくださいよ、先生！！
周りからの視線が刺さって、さすがに我慢できなくなって。
｢ねぇ今授業中だから！私は何も嘘ついてないよ
｣
ちょっと怒った口調で言えば
不満そうにしながらも手を離す彼。
そんな風に可愛いく唇を尖らせて
男なんて言われても説得力ないよ…
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#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
