episode29 ページ30
.
あれから２週間がたとうとしていた。
その間に起きたことといえば
毎朝、入っている手紙くらいだ。
今日で15通目。
内容はバラバラだけど、とにかく私に居なくなって欲しいらしく
ひたすら侮辱する言葉が書かれてた。
｢藤堂さん、少しいいかしら？｣
体育が終わった後の更衣室。
隅っこで着替えてた私に声をかけてきた３人の女子。
上履きの色が青だから高校二年生だと思う。
にこやかなお嬢様スマイルなのに、目が笑ってなくて
なんとなく察して、めんどくさいな〜と思いつつも身構えた。
｢何でしょうか先輩方？｣
｢ふふっ、とぼけるのね。心当たりがあるんではなくて？｣
｢申し訳ないですが、私には何のことだかさっぱりで…｣
｢ふざけるんじゃないわよ！！｣
急に声を張り上げる真ん中の人。
ツインテールに付けられた真っ白のリボンには似合わない、鋭い目付き。
｢あなたは！自分がどれだけ生徒会の皆様に迷惑をかけているのか、おわかりではないの！？｣
｢迷惑…？私と関わることが迷惑かどうかは、あの５人が決めることだと思いますけど｣
｢何を生意気に！！あのお方たちに近づきたい人が、この学校にどれだけいると思ってるの！？｣
｢近づきたいなら行けばいいじゃないですか。私には関係ありません。失礼します｣
この人たちと話してるだけ無駄だ。
そう思って教室に戻ろうとしたとき。
｢…っ！？｣
｢あ〜ら、ごめんなさいね。つい足が出てしまって｣
｢それじゃぁ、私達も失礼するわね｣
こいつ…見た目は超清楚なお嬢様のくせして
やることがえぐいんだよ…
横を通るときあしばらいをされて、床に転んでしまった。
膝を見ると、ねっとりとした血がついていて。
周りの心優しいお嬢様が、心配そうにこちらを見つめてる。
大丈夫。こんなことじゃ私は挫けない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 728人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
