episode28 ページ29
風磨side
「お前っ！どういう髪の乾かし方してんだよ！」
「え？普通にドライヤー使ってるんだけど」
「その使い方が普通じゃねんだよ」
こいつの作った夕飯を食い終わって
風呂に入ろうと洗面所に入ったら…
ドライヤーの先端を頭にくっつけて、ゴーゴー燃やしてるバカがいた。
「んなことしたら頭、火傷すんだろーが！」
「そーなの？確かに熱いと思ったんだけど」
「不思議ちゃんもそこまでいくと奇妙ちゃんだな」
「だって、前は執事に乾かしてもらってたから…どうやっていいかわかんなくて」
はぁ…お嬢様って怖すぎるだろ。
それに。じゃぁ、なんで料理は出来んだよ。
「もうわかったよ。いいからこっち来い」
「風磨！？ちょ、待って！」
棚にあったオイルのトリートメントと、Aの手をつかんで
リビングまで連れてった。
「座れ、俺様が乾かしてやる」
無理やりソファーに座らせると
今度はドライヤーから、ちゃんと距離を保って髪を乾かした。
トリートメントの甘い香りが、なびく髪から鼻をすくめる。
「ねぇ風磨ー、今日の緊急学年集会ってさ、何話したの？」
ドライヤーの音に負けないよう大きな声で話すA。
俺も声を張り上げて返した。
「勝利が、藤堂Aは俺の彼女だから誰も手出すなって話ー」
「はぁ！？授業潰して、学年中集めてそんな話したの！？バカじゃないの！？」
「俺的にはサボれてラッキーだったけどなー」
ドライヤーのスイッチをoffにして
仕上げにもう一度オイルをつけた。
Aはまだ“ありえない"だの、“頭おかしい"だの、ぶつくさ言ってるけど。
《それだけ勝利に愛されてる》って発想に至らない
お前のほうが頭おかしいって言ってやりたい。
「お前さ、恋したことねーの？」
「何、急に……。ないよ…」
自分で聞いといて後悔した。
だって、Aが…
何かを思い出すように
ひどく切ない顔をしていたから。
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#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
