episode22 ページ23
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来た時と同じ、たくさんの花に囲まれた道。
そういえば、あの猫はどうなったんだろう…
「姫はさー、ここ来る前はどんなとこにいたわけー？」
「京都の女子校。幼稚舎から通ってたの」
「ふーん、じゃぁ何で転校して来たの？」
「……親の事情よ」
少し間が空いたことを察したのか
それ以上は何も聞いてこなかった。
聞いたとしても、答えないことは彼もわかったんだろう。
それからは、何を話すでもなく
でも決して居心地が悪いわけじゃなくて。
会ったばかりの人なのに、めずらしいなーと思った。
「ここが、今日からのお家ー」
学校を出て15分くらいして
見えたのは赤茶色をしたレンガ造りの豪邸。
健人が開いた玄関のドアをくぐるとき
お邪魔しますと言うべきか、ただいまと言うべきかなんて迷ったけど。
家に入って目の前に広がる光景を見たら、そんなことすっかり忘れてしまった。
「な、なにこれ…!!」
「気に入ったー？」
「き、汚っ！！」
床に散らばるのは、脱ぎっぱなしの、洋服、雑誌、食べた後のゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ……
足の踏み場もないって、まさにこの事だと思う。
「どうやったらこうなるわけ！？」
「男５人だとこんなもんだよー？家政婦雇うのもめんどくさいよねって話しててさー。あ、俺の部屋はけっこう綺麗だよ？」
「はぁ……」
「それと言い忘れてたんだけどさ、姫のベッドとか家具。まだ全然届いてないんだよねー」
「そ、それって…？」
「届くまでは、誰かの部屋に泊めてもらってねー」
「…今なんて？」
「俺のとこ来なよー。姫なら一晩中可愛がってあげるよー？」
和也さん、ワクワクするなんて真っ赤なウソです。
あなたのこと一生呪います。
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#審判 - 面白かったです！ パスワード教えてもらえませんか？ お願いします！ (2019年8月13日 23時) (
レス) id: fc8b5bc6cc (このIDを非表示/違反報告)
てぃな(プロフ) - とても楽しく読ませてもらういました、続きも読みたいのでパスワードを教えてもらってもよろしいですか、！、 (2018年12月22日 6時) (レス) id: d6f1e517a3 (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 続きがすごく気になります。パスワードを教えて欲しいです！ (2018年2月3日 23時) (レス) id: f7eb10b4bf (このIDを非表示/違反報告)
tei - 続きが気になるのでパスワードを教えてもらえませんか？ (2017年12月25日 11時) (レス) id: 129734bc46 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)未来(プロフ) - 続きが気になるのでパスワード教えてください (2017年11月15日 15時) (レス) id: ff5b4d76dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2014年9月29日 2時
