名探偵の兄は秘密主義part3

99話 　 不安と感謝 ページ12

『ってことがあって』

「なんか悪いwww」

登校早々あいさつそっちのけで元気に今日も家来いよとか言ってきた稔に昨日のことを話した。

『いや、俺が頼んだんだし』

「ほんと、Aたちは仲良いよなw」

『そうか？』

普通だと思うんだけどなぁ

あーでも小学生の時もそんなようなこと言われたような気がするような気がする…

「俺、一人っ子だからちょっと羨ましいかも」

『あー、そうだよな、結構寂しかったりするもんな』

「A一人っ子じゃないだろw」

『あはは、そうだった』

あ、あっぶねぇ
つい前世(仮)が！

というか、俺(前世の方)ってどうなったんだろ…

失踪とかってなってんのかな？

死んだ…ってことはないだろうし、
そもそもどうやってここに来たんだ？









俺は



なんでここに居るんだ？









「おい！A！」

『うわっ、びっくりした、なんだよ稔』

「さっきから何回も呼んでただろ？びっくりしたのはこっちだって！急になんか考え出したかと思ったら顔色悪くなったんだからな？」

『えっ』

自分の顔をぺたぺたとさわる。

やったあとでそんなことしても分からないってことに気付いてちょっと恥ずかしかった。

「なんかあったら言えよ？親友だろ？」

『ありがとう、稔』

この世界の人は本当にやさしいよな…

そうだよ、俺はこの
やさしい人達を守るためにここにいるんだ

『ありがとう、稔』

俺に思い出させてくれて

「さっきも聞いたってw」

そのあと俺に親友発言を拒否されなくて調子にのった稔がちょっとめんどくさかったのは秘密だ

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