名探偵の兄は秘密主義part3

91話 　 レモンパイの約束 ページ2

「楽しみにしてたのに…」

まさか被ってると思わなかったんだよ！
ごめん！新一君！

『んっと、じゃあその日、帰ってきたらレモンパイ焼くよ』

「兄さんが!!?」

あ、呼び方戻ってる

『可愛い弟のためなら』

「やりぃ!!絶対だかんな!!!」

なんか懐かしいなー
とか思ってたら新一君が小指ピンってして出してきた

「指切り」

『うん』

「『指切りげんまん嘘吐いたら』兄貴のパソコンぶっ壊す『はっ!!?』指切った！」

『ちょ、えぇ!!?』

新一君、君まだ3年生よね？
いつそんな物騒なこと覚えてきたの？

「絶対、なんだろ？」

『分かってるよ』

約束破る気ないし？
“帰ってきたらレモンパイ焼く”
ok覚えた
というか俺が約束破るわけないじゃん？



___しかし虚しくも後日俺のパソコンがお釈迦になることを

この時はまだ知るよしもなかった

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