死神の方程式

FILE.7 　 コーヒーはブラック ページ7

『早く上がれって』

「お、おう、」

俺の家に着いたんだけど、工藤が挙動不審。

そう言えば誰かを家に呼んだことなかったかも。

工藤とお泊まりする時も工藤邸だったしな。

まぁ、家って言ってもアパートだけど。

『そんなに驚くこと？』

「いや、」

嘘下手か。
まぁいいか。

『適当に座ってて。』

アイスコーヒーを淹れに行く。
きっと飲めてなかっただろうからな。

小学生も大変だな。

『お待たせ。はい、飲むだろ？』

「ん、サンキュ」

工藤の前にアイスコーヒーを置き、工藤の隣に座る。

満足そうにアイスコーヒーを飲む工藤。
俺も自分に用意したアイスコーヒーを一口。

『それで？わざわざ泊まりに来たってことは、話してくれるんだろ？

その身体のこと………。』

「あぁ、そうだったな、」

いや、それ以外ないだろ。ただお泊まりしたかった。なんてことないだろうし。

『だよな？』

「いや、お前ん家のこと知りたかったし。」

心読むなよ。エスパーかよ。
というかよく見たらコイツ、目が好奇心で輝いてるじゃないか。

「置いてある物が違うと雰囲気も全然違うな！」

ちょっと待て、なんのことだ。

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