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記事は明日出るそうだと事務所からマネージャーに連絡が来て、そう告げられた。お礼を言って宿舎に戻り、いつもならリビングにメンバーが居れば声をかけるけど、今日はそのまま自室に向かう。きっとマネージャーからメンバーにも話はされているはず。溜め息を吐けば思ったよりも大きく、部屋の中に響いて消えた。
いつもなら何か食べようかと思うんだけど、今日は食欲も湧かなくて、お風呂にでも入ってもう寝てしまおう。寝て起きて夢だった、なんてことは無いけど眠ってしまえば。眠っている間だけは忘れることができるんじゃないか。
またフッと溜め息を吐いて、お風呂に入る準備をしていれば扉が控えめにノックされた。『開いてるよ』ゆっくりと扉が開いて、順にディノ、ジュン、ドギョム、バーノンが顔を覗かせる。彼らはわたしと同階のルームメイト達だ。
『なに？』
顔を覗かせたものの、何も言わずにこちらを見ているだけのみんなに目線だけ送ってそう聞けば、みんな誰が口を開こうかとキョロキョロと顔を見合わせている。
『シャワーに行くから、用事が無いならもう良い？』
今の言い方は良くなかった。さっきのマネージャーさんにもそう。自分のことでイライラしているだけなのに、態度に出して、ましてや大切な人にそれをぶつけるなんて最低だ。
VN「ヌナの今からの時間。大切なものだって分かってるけど…、僕たちにくれない？」
痺れを切らしたのか、口を開いたのはバーノンだった。正直こんなことを言われたことはなくて、びっくりしてしまった。続けて、ディノが口を開く。
DN「分かってるんだ。ヌナが…、今僕たちに干渉してほしくないこと」
『え…？』
DN「飲んで忘れようなんて浅はかなこと…、僕たちもバカだなって思ってる。でも今日だけで良いから、いっしょに飲んで、嫌なことは全部忘れちゃおう？」
そう言いながらはにかんだように、苦笑いを浮かべて体の後ろから焼酎瓶を取り出す。明日は朝から受賞式に向けた練習がある。だから二日酔いで行ってボロボロになるわけにはいかない。それも分かっている。みんなの優しさに思わず泣きそうになった。
『チャナ』
DN「うん？」
『1本じゃ足りないんだけど？』
DN「…ハハッ！そうこなくっちゃ！じゃあ、みんな5分後にリビング集合！」
ディノの合図で一斉に部屋を出ていく。きっとみんな自室に隠し持っているお酒やお菓子を持ち寄るのだろう。今だけは、この気持ちを忘れて、楽しんでも神様は怒らないだろうか。
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yz_dk_(プロフ) - エルさん» コメントありがとうございます！わたしも自分でこの作品を描きながら「いや、そこはドギョミが行かないと！」と思うことが多々あります（笑）これからも変わらず応援していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします^_^！ (2022年4月28日 20時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます^_^ドギョムとキーの互いに大切に想ってる距離感がすごく心地よく、その一方で、ドギョマ〜いけー！たまには！笑と勝手に妄想してみたり。細かいココロの描写が素敵だなぁと^_^これからも楽しみに更新まってます！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page9 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2022年4月22日 16時
