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(2021年)
今年が始まったというのに、新年早々付いていない。明後日には受賞式だってあるのに。印刷された(仮)と記載されているネットの記事には大々的に、それはもう嫌になるぐらい大きなフォントで“SEVENTEEN・KEY 深夜のお泊まりデート！？“だなんて。今はこんな状況だ。お友だちである(とわたしは思っている)TWICEのメンバーとご飯を行くことだって出来ていないし、なんならメンバーとや、メンバーの家族とのご飯会も今は自粛中だ。それなのにデートなんて、とてもじゃない。というか、そもそもわたしには相手が居ないのだ。デートが出来るような相手は。
記事が出るとなって、事務所から呼び出され何度も何度も、耳にタコができそうなぐらい「何も無いんだな？」とスタッフさん達から聞かれる。その度に否定をすればスタッフさん達も「わかってるのに何度も聞いて申し訳ない」と頭を下げてくれた。
事の発端は、深夜。個人スケジュールが終わって、そのスタジオが駐車場の無いところだったから、少し先に停めた車をマネージャーが取りに行く間、外でマネージャーを待っていた。その時にたまたま来たアルバイト中だという大学生ぐらいの男の人に声をかけられた。出前先の住所がここかとスマホを見せながら聞かれて、そうだと答えた時の話。ちょうど2人でスマホを覗くところを写真に収められている。上手いこと切り取られていて、状況を知らずにこれだけを見れば何ともそれっぽく見えてしまうだろう。これが仕事なのは分かっているけれど、わたしのことを見ていたのなら、絶対にこれが彼氏ではないことぐらい分かっていたはず。だからこそ腹が立つのだ。
この世界は割とシビアだ。交際を発表し、祝福してくれる方が大前提を占める中、芸能人となればそうもいかないことはある。もちろんわたしの場合は後者の方が多いと思う。ただでさえ、あるはずのないメンバーとの恋愛話を勝手に作られた時ですら炎上し、大切な、大好きなファンが目の前から去っていったことだってある。いつもはわたしのことを信じていると言ってくれているファンの子も、記事が出ればそっちの言葉を信じてしまうことが多いのだ。この世界ではわたしの言葉には力があまり無い。
「そんなに気を落とさないでくださいね」
申し訳なさそうに運転をしてくれているマネージャーが声をかけてくれた。『はい…』ああ、今の態度は良くない。分かっている。分かっているけど、今だけは。何も考えたくない。
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yz_dk_(プロフ) - エルさん» コメントありがとうございます！わたしも自分でこの作品を描きながら「いや、そこはドギョミが行かないと！」と思うことが多々あります（笑）これからも変わらず応援していただけると幸いです。どうぞよろしくお願いします^_^！ (2022年4月28日 20時) (
レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます^_^ドギョムとキーの互いに大切に想ってる距離感がすごく心地よく、その一方で、ドギョマ〜いけー！たまには！笑と勝手に妄想してみたり。細かいココロの描写が素敵だなぁと^_^これからも楽しみに更新まってます！ (2022年4月26日 22時) (レス) @page9 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚紀
| 作成日時：2022年4月22日 16時
