Who am I ？ 6 (ページ16)

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アンコールへ向かう前、コンサートのグッズのTシャツを着ている自分を見て、頭が水色、Tシャツはピンクで意図せずSEVENTEEN公式カラーになっている自分を見て思わず笑ってしまう。でもちょっとだけ恥ずかしい。ファンの子達気付いちゃうかな。わたしがローズクォーツセレニティーカラーに染まっていること。もし気付いたらグループ愛が強いと言われるのだろうか。

HS「ローズクォーツ・セレニティーだね」
『あ、気付いちゃった？』
HS「うん。気付いちゃった」
『全然そこまで考えずにこれ着ちゃったからめちゃくちゃ恥ずかしいんだよね…！』
HS「フフッ、いいじゃん！似合うよ！可愛い」
『明日からは白にしてもらおーっと』
HS「ダメダメ！僕がスタイリストさんにはお願いしとくよ！」

ホシが気付くならファンのみんなが気づかないわけがないよね。ああ、恥ずかしい。でもいっか。わたしのSEVENTEENへの愛はそれぐらい大きいのは嘘じゃないし。

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長いと思っていた1ヶ月はあっという間に過ぎて今日から3日間大阪でのコンサートだ。もちろんわたしの家族も来るし、みんなの家族も来る予定だ。今日も楽しい公演になったら良いな。

「A」
『あ、お兄ちゃん！』
「またそんな髪色して…！」
『可愛いやろ？』
「可愛いけど！」

最終日に家族全員を呼んだけど、お兄ちゃんは自分でもチケットを取って初日にも来てくれる予定で。メイクを終えてたこ焼きを食べていたら、目の前に現れたお兄ちゃん。

「ジョンハン君が呼んでくれたで。電話しても繋がらんかった」
『あ、見てなかった』
「うん、せやろうなとは思ってたけどな」
『ごめん、許して』
「その顔すれば良いと思ってるやろ」
『そんなことないよ？』

わたしとお兄ちゃんの早口な日本語での会話に、キョロキョロと目を動かすお兄ちゃんの後ろにいたジョンハン。その様子が可愛くて思わず笑ってしまったけど、謝れば「僕もキーのお兄さんに会いたかったから」と言う。

JH「でも今は僕の知らないキーを見ているみたいだった」
『本当？そんな感じだった？』
JH「うん。素のキーを見た感じ」
『いつでも素のままだよ、わたしは』

いつだったかジュンにも同じようなことを言われたことがあったっけ。お兄ちゃんと喋るところを今までも見たことはあったと思うけど、たしかにこんな早口で喋るのは初めてだったかも。ジョンハンは「また知らないキーを知れたみたいで嬉しい」と微笑んでいた。