my princesses２ (ページ9)

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第四十三話ページ9

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ウジを筆頭にアルバム作りが本格的に始まりながら、同時進行でワールドツアーの会議も併せて始まっていた。

会議の為に、事務所へ集まる機会も増えた。今日は珍しくわたし達の宿舎からジョンハン達8階組の数人も同便で会社へと向かう。

SR「グミ食べる人〜」
SG「はーい」
SR「オンニは？」
『乳酸菌飲むから大丈夫。ありがと』
JH「朝、それだけ？」
『ユンだって食べてないでしょ』
「会議室にご飯用意してます」

朝ごはんと言ってもいいのか分からないけど、朝ごはんを食べるのか食べないのか論争を聞いたマネージャーが止めるように間に入って。

わたしはと言えば、あの日以来毎日同じ時間帯に掛かってくる電話に頭を抱えていた。眠りも浅くなる、どころか気にしすぎて眠れなかったり、ご飯もあまり喉を通らず、それでもアルバムの作業はしなきゃいけないし、せっかく活動をお休みさせてもらっているのにこれじゃあまり意味もない気もするけれど。

SG「今日は何用意されてますか？」
「キンパですね」
SG「またか…」
『それ以上言ったら今後無くなっちゃうよ、ご飯が』
SG「すみませーん…」

お菓子を口に放り込みながら、拗ねたように口を尖らせるスングァンが可愛くて笑ってしまう。

『ユン』
JH「ん？」
『着いたら起こしてくれる？』
JH「分かった」

隣に座るジョンハンにそうお願いして、目を閉じた。

*

(JH side)

この前、会議をしていた時Aがやけにボーッとしている所を見て心配していた。それはエスクプスもジョシュアも同じようだったけど。

あの日以来、ボーッとしているような様子は見られなかったけど相当疲れているのはなんとなく分かっていた。

会社に向かう車の中で、俺の隣で眠るAの頭をこちらに寄せた。ゆっくりと優しく頭を撫でる。アルバム作りが相当しんどいのだろうか。辞めろ、とは言えないし。

SR「オンニ寝ちゃった？」
JH「うん。ちょっと静かにしてあげてね」
SR「分かった」

シューリンは聞き分けよく頷いて、「確かに今忙しいみたいだから」と呟く。

JH「そうなの？」
SR「うん。宿舎でも結構夜遅くまで作業したりしてるみたい」
JH「そっか」
SR「わたしが寝て起きてもオンニがまだ起きている時もあるしね」

今までもアルバム作りで苦労していたとは言え、そこまで大変だったか？と疑問が残りつつも、今は寝かせてあげるのが賢明だろうともう一度頭を撫でた。