第六十七話 ページ48
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練習が終わって、マネージャーオッパへ事情を話す。買い出しチームと待機チームに分かれて、買い出しはわたしとミンギュ、それからシューリンとジョンハン。ジョンハンが来るなんて珍しいなと思いつつも敢えて口にはしない。だって口にしたら拗ねてしまいそうだし。
ただでさえ、自分のためにごはんを作ってと頼んだジョンハンのお願いをみんなで、に変えてしまったことに少しの罪悪感があることは間違いなかったから、普段は来ないジョンハンが買い物に行くと言った時もただ何も言わずに頷いた。
先に宿舎へ戻る待機組にはジョシュアが居て、宿舎には休んでいるクプスも居ると知ったから8階へ集合するように声をかけるよう頼んでおいた。
MG「ヌナ、何作る？」
SR「ミンギュオッパ、なんでわたしには聞かないの？」
MG「え、だってAヌナが作ってくれるんでしょ？」
SR「わたしも手伝うのに〜」
『フフッ、ユン。何食べたい？』
ジョンハンの方にそう聞けば、2人は顔を見合わせ目を丸くして頬杖を付き、会話に入ろうとしなかったジョンハンも驚いた表情を見せる。
JH「え？なんで僕…？」
『だって、ユンが食べたいって言ってくれたし』
SR「あー…！そうだったね。ジョンハニオッパが開催してくれた会だもんね」
JH「いや、そういうわけで話したんじゃないけど…」
『うん。それで？なにがいい？』
JH「………キムチチゲ」
『アハハ！好きだねぇ』
わたしが笑えば「いいじゃん、美味しいし」と言って少し口を尖らせる。2人にも『チゲにしよう。それ以外に作れそうなのあれば作ろう』と言えば頷いてみせた。
JH「まぁ、あのお母さんの店には勝てないだろうけど〜」
『え？そんなこと言うかな？』
MG「なにそれ！どこの店の話？」
JH「ミンギュには内緒」
SR「2人で行ったお店があるの？」
JH「シュリイにも秘密〜」
ジョンハンの子供みたいなマウントに呆れて溜め息を吐けば、ニッと笑って見せる。
『美味しいお店があったんだよ。シュリア、今度行こうね』
JH「僕との思い出の店なのに上書きするの？」
『上書きって何…？』
MG「待って待って、ヌナ。俺は？」
『考えてはおくよ』
MG「いやいやいや！それ絶対考えないやつじゃん！」
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作者名：柚紀
| 作成日時：2023年11月14日 22時
