my princesses２ (ページ34)

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*

(JH side)

寝息を立てて眠るAの頭を撫でた。長くなった前髪を少し避けて。思わず口元が緩む。

SC「ありがとう、ね」
JS「Aの表情が優しくなって僕は嬉しいな」

クプスとシュアも愛おしい物を見つめるように、微笑みそう言う。

JH「あー、ヤバい。超可愛いんだけど」
SC「なんかそういうの包み隠さなくなってきたよな、ジョンハナ」
JH「もともと隠してないじゃん」
SC「そこまでじゃなかったって話」
JH「ポッポでもしようか？」
JS「パボヤ〜」
JH「え？ここで殴るかな？！普通に今頭叩いたよね？」
JS「メンバーの距離感保ってくださ〜い」

2人は僕たちの関係についてどこまで気付いているのか。僕が一方的に好きなのは知っているけど、それ以上の関係がある、あった、ことは知らないはずだし。

JH「でも、この先も俺たちはこれ以上でも以下でも無いよ」

またAの頭を撫でて、そう言えば2人は何も言わなかった。

*

(A side)

目が覚めると知らない部屋に居た。何度か目を擦って瞬きをする。95ズで飲んでいて、それからどうしたんだっけ。記憶が途切れている。

JS「あ、起きた？」

シャワーを浴びてきたのだろう。髪を拭きながら部屋に入ってきたのはジョシュア。

『シュアヤ、ここは…』
JS「僕の部屋だよ。ジョンハニが連れて帰れって言うから。ほら、シュリイは今日中国でスケジュールで居ないし、宿舎に連れて帰るのも、ね」
『あー』

納得して頷く。それにしてもいつもならジョンハンが連れて帰るであろうに、今回はそうじゃなかったのか。

JS「ジョンハニじゃなくて残念？」

ジョシュアはわたしの言いたいことが分かるのか、わざとらしくそう聞くから首を横に振る。

『ううん。シュアヤ、連れてきてくれてありがと』
JS「うん。シャワー浴びてくる？もう寝ちゃう？」
『今何時？』
JS「1時だよ」
『シャワー浴びてくる』
JS「うん。あ、これ扉に貼っといて。他のメンバーが入っちゃわないように」
『分かった』

【Aヌナ、シャワー中】なんて雑な字で書かれた紙を渡されて思わず吹き出した。

JS「ゆっくりしておいで」
『うん。ありがとう』

別に悪いことをしているわけではない。もう過去の話になりつつあるけど、男子禁制と暗黙の了解だったわたし達の宿舎にジョンハンが入ったことの方がよっぽど悪いことだろうし。だけど、なんだろう。この気持ち。シューリンにバレたら怒られそうだ。