my princesses２ (ページ32)

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第五十七話ページ32

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(SC side)

練習が終わって、帰るか悩んでいるとジョシュアから声を掛けられた。

JS「Aが待ってるんだって。ご飯食べに行かない？」
SC「3人で？」
JS「ううん。ジョンハニはもう誘ってる」
SC「俺が最後かよ」
JS「というか、ジョンハニから誘われた」
SC「ジョンハニに自分で俺のことも誘えって言ってきていい？」

個別に新曲の振り入れを行ってもらっていたAとは事務所の前で合致して、お店は適当に決めて入った。さも当たり前かのように、俺の隣にはジョシュア、Aとその横にはジョンハンが座る。

適当に飲み物やメニューを頼んで、最初の会話の内容はなんてことない話。でも俺たちのテンションが高いのはAが帰ってくると決まったから。

JS「乾杯しようよ」
『乾杯の音頭は？』
JH「そりゃ、クプスでしょ」
SC「なんで俺なんだよ」
JS「お願い、スンチョラ」
SC「そんな可愛い顔されても全然響かないけど…、まぁ、いっか。はい、みんな酒持って。…Aの復帰に…！」
JS「Aヤ、おかえり」
SC「おい！俺の良いところ！」
JH「乾杯〜！」
SC「全部持ってかれてるんだけど！？」
JH「ほら、クプスも。乾杯〜」
「「乾杯〜」」

良いところは全部2人に持っていかれたけど、久しぶりに見るAの笑う姿に免じて許すことにした。それにこの4人で集まるのも、こうしてご飯を食べるのも少し久しぶりだし。

『ほんと、お酒飲むようになったよね』
JH「まぁ、最初の頃は弟達が飲めないからジュースだったしね」
JS「スンチョリとジョンハニが飲むだけで、僕らはね」
SC「何言ってんだ。2人も俺らに合わせて飲むのに」
JS「量は圧倒的に少ないよ」
『そうだ、そうだ〜！』

そりゃ俺らほどじゃないとしても、よく飲んでいるんだけど。そんなことよりも気になること。

SC「あのさ、純粋な疑問なんだけど」
JH「なに？」
SC「その2人はそれで良いんだよな」

いつものこと、と言われるとそうだ。Aの肩にもたれ掛かるように頭を乗せるジョンハン。いつもなら重いだとかなんだとか言ってすぐに避けるのに今日はそれがない。

『仕方ない、ユンだから』

ケラケラと笑いそう言うAにジョンハンはちょっと不機嫌そうな態度を見せてはいたが、なんだろう。2人の雰囲気が少し変わってきている、そんな気がして。