my princesses２ (ページ28)

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第五十四話ページ28

*

ジョンハンとはそのあと普通に食事をして、次の日も朝が早いからと別れ宿舎まで帰ってきた。

SR「オンニ」
『シュリア、ただいま』
SR「…どうだった？」

心配そうに眉を下げてこちらを見るシューリンに頷けば「良かったぁ」と嬉しそうに微笑んだ。

『心配かけてごめんね』
SR「ううん。大丈夫だよ。オンニとジョンハニオッパが仲良しでいてくれるなら、それだけで嬉しい」
『うん、ありがとう』

シューリンは「オンニにアイス買ったんだ。一緒に食べよ〜」と手を引いて、ソファーに座らせる。パタパタと走ってアイスを取りに行って。

SR「いちごかバニラ、です！」
『シュリイはいちごがいいでしょ？』
SR「あ、バレた？」
『フフッ、分かるよ〜』
SR「でもね、今日はオンニに譲る！食べたい方食べて！」
『うーん、…じゃあね、半分こしない？』
SR「わぁ、さすがAオンニ！そうしよ！お皿も持ってくるね」

シューリンのこういった妹らしい愛される性格、言動が好きだし、一緒にいて癒される。

口に出すのは少し恥ずかしくて、なかなか言えないけどあの時シューリンがこのチームに来てくれて本当に良かったと思う。ガールズグループにいる決断をしたら、一緒にデビュー出来ていたかどうか分からなかったし。

SR「はい、オンニ！」
『ありがと』
SR「いただきまーす」
『ねぇ、シュリイヤ』
SR「ん？」
『いつも一緒にいてくれて、ありがとうね』
SR「…………オンニ」

シューリンは目をパチパチとして、こちらを見つめていた。

*

(SR side)

オンニが少し前、泣きそうな顔で帰ってきてどうしたのかと心配していればジョンハニオッパと喧嘩したと聞いた。昔からそういう喧嘩は良くあるし、勿論それは他のメンバー達も。実際わたしも、オンニと喧嘩したこともあるし、ディノやオッパ達ともある。

でも原因は些細なことだったり、大したことではなかったりしてたから、今回は少し違うから心配していたんだけど。

仲直りできていたようで、安心して2人でアイスを食べようとしていたら急にオンニから『いつも一緒にいてくれて、ありがとう』と言われた。

手が止まる。

SR「オンニ…」
『うん』

今まで見てきたオンニの中で1番綺麗な笑顔で微笑んでみせるから、綺麗だと可愛いと思う一方で、少しだけ不安になった。