my princesses２ (ページ24)

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第五十一話ページ24

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JH「A戻ってくるの？」

コンビニの袋をドサっと床に落として口を大きく開けたジョンハンが目に入って、ウジは「アイゴ…」と苦笑い。まだ決定でない話を聞かれたくなかった人No.2だ。ちなみに1番はホシである。

JH「大丈夫なの？まだ手が痛むんじゃないの？ステージに立つのは怖くない？」

手を取るとすっかり抜糸も終わって、小さな跡が残ってしまった傷を見つめながら質問攻撃を続けるジョンハンに『ちょっと待って…！』と言えば、ジョンハンは眉を下げた。

JH「待てない」
『待ってってば』
JH「重要なことなのに僕が1番に聞いてないのも悲しいんだけど」
『ジョンハナ！』

大きな声を出したわたしに驚いたようにジョンハンは手を離した。

『どこから聞こえたの？』

少し不機嫌そうなジョンハンを先ずは座らせて、こちらも落ち着いているように見せながらそう聞けば小さな声で「最後だけ」と言う。

「あのね。ウジには言ったんだけど、帰ってくるかどうか悩んでるって話が上がっているだけで決定じゃないの。でもね、わたしも…、戻りたい気持ちはあるから。どうにか頑張れたらいいなと思って』

ジョンハンは小さく頷いて「でも、それだったら」と口を尖らせ目線を交わらせた。

JH「僕に相談して欲しかったよ。僕が1番に聞きたかった」
『ユンは止めるから。さっきみたいに、ね。ジフニなら何も言わずに居てくれると思ったの。それに、…これ以上、ユンのことも、メンバーも、わたしのことで悩ませたくない』

それに対してジョンハンは顔を歪ませる。悲しいような怒っているような読めない表情でこちらを見ていた。

JH「いつも、…いつもそうだよ。Aは僕らに何も言わずに全部決めちゃう。今回のことだってそうでしょ？僕らに相談していてくれれば、Aの手が、心が、傷つくことだってきっと無かった。………俺は、Aのそういうところが好きだけど、そういうところが…」
『嫌いだって？』
JH「そんなこと言ってない」
『そう聞こえた』

言い争いが始まる雰囲気に、ウジが手を挟む。

WZ「ヒョンもヌナも、落ち着いて」
JH「…………帰る。頭冷やしてくるから」

ジョンハンは立ち上がり、「ウジヤ、差し入れだよ。ちょっと潰れてるけど」コンビニの袋を置いて、そのまま出て行ってしまった。