my princesses２ (ページ2)

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ジョンハンが珍しく大人しく待っていたから、驚きつつもリビングに戻れば「可愛い」と真面目な顔でジョンハンはそう言う。今までだって可愛いと言われたことはあっても、そんな表情見たことがなくて、ジョンハンがこちらに近づいてくるから思わず後ずさりした。

後ろは廊下に続く扉。きっちり閉めたさっきのわたしへ。おかげで逃げ場がないです。そう思いながら、近づいてきたソレを受け入れる。

思ったよりも軽い口付けで、びっくりした。いや、そもそもわたし達は付き合っていないのだから、こんなことおかしいんだけど。長年、練習生の時からそうだったから麻痺してしまっているらしい。

『ねぇ、グロス…ユンにも付いてる』
JH「え？ほんと？うわ、甘っ」
『舐めるかな、普通！？』
JH「へへっ、お揃いだったから付けてても良かったかも」
『何言ってんの…？』

まだジョンハンはヘラヘラと笑っているから、そっとしておくことにした。

『ユンのことだから突撃してくるかと思った』
JH「部屋に？」
『うん。絶対に』
JH「さすがの僕だって出禁になりたくないし」
『あー、そういうこと』

部屋に入りたいと言われ、リビングで待ってと言った時。相当嫌な顔をしていたのだろうか、ジョンハンが出禁にさせられると思わせるほど。なんだか少し面白くて笑ってしまった。

『お待たせ。出掛けよ』
JH「うん。僕の考えたデートコースに着いてきてね」
『なんか…、突拍子もないところ連れて行かれないよね？』
JH「僕のことなんだと思ってんの？」
『済州島とか連れて行かれたり…』
JH「パボヤ、そんなこと言うなら本当に連れて行くけど？チケット取るよ、今から。飛行機の』
『ああ！ウソウソ！ごめんってば！ほら、行こう』

ジョンハンのことだから本当にしそうで。慌てて外に出た。