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(MG side)
Aの横に立ったミョンホの服を控えめに引っ張って、『やめて、明浩…』とAは弱々しく呟く。
「は？何？」
MH「あぁ、韓国語分かんないって言うから。日本語も分からないって言うし、じゃあ、中国語なら分かるかな？って。すみません、先輩達」
「バカにしてんの？」
MH「いいえ、でも良かった！僕の韓国語なら伝わってるんですね。…じゃあ、それ返してもらえますよね？先輩」
ミョンホはニコニコと微笑んで、さすがにそれ以上は何も言えなかった先輩達は半ば投げ付けるようにしてAにタオルを渡す。
『あ、ありがとうございました！韓国語勉強します！』
MH「行こう、A」
ミョンホはAの手を引いて、俺たちのところに戻ってくる。帰ってきた2人を思わず抱きしめてしまう。
『ちょっと…！ミンギュもミョンホも、ダメだって…！！』
MG「関係ない。ミョンホヤ、超カッコよかったよ」
MH「だって腹立ったんだもん。Aの韓国語が聞き取れない、下手だなんて。嘘でも言ってほしくないし、そんなわけないもん」
DK「ミョンホヤ〜！良くやった〜！」
今度はソクミンもやってきてミョンホの頭を大きく撫でた。
MG「Aヤ、今までごめん。見て見ぬふりなんて、良くないよ。やっぱり」
『……良いんだってば』
MG「良くない。だって、俺たちはもう仲間でしょ？」
Aにそう言えば、自分のTシャツの裾をギュッと握る。ああ、そんなに握ったら皺になるよ。
『みんなに迷惑かけるじゃん…』
きっとこれが本音だ。大体迷惑なんて、かけてかけられて当たり前じゃないか。俺たちはもう仲間なんだし。
ポンと俺たちの肩を叩いたのはスンチョルで、みんなで顔を合わせれば自然に笑みが溢れる。
MG「よっし！気合い入れ直すぞ〜！」
DK「ミンギュ、熱すぎ…」
MH「もうちょっと抑えて」
MG「何でそんなこと言うかな！？」
『分かる、わたしも同感』
MG「ちょっと、Aまでやめてよ！？」
なんて言いながら、またケラケラと笑い合っていた。
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作者名：柚紀
| 作成日時：2022年12月26日 11時
