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*

動画の始まりはわたしが出演することのできなかったS*ow Music Coreのステージ裏から始まっていた。いつも通りホシの掛け声から始まって、円陣を組む。

HS「キーの分も、全員…行くぞ!1,2,3」
「「ファイティン!!!」」

その他のステージ裏の円陣も続いてまとめられていたが、いつだってみんなわたしの名前を出してくれて、そしてみんなのステージに向かう後ろ姿はすごくカッコよく、なんだか泣きそうだった。曲のイントロが始まって、この曲にはやっぱこの衣装だなと思った。わたし自身、この衣装を数回しか着れなかったのが残念でしかなかったとも思う。

そんな中、思わずハッと息を呑む。S*ow Music Coreのステージ、たった1人でカメラに抜かれたホシが泣いていた。それがわたしのことを思ってなのか、それとも曲に感情移入したからなのか否か。どちらかなんてそれは分からなかったけど、それでも。今のわたしの心を掴むのには充分すぎるぐらい。

何故今このタイミングで、カムバック期間もすっかり終わってしまった今、副代表がこの動画を送ってくれたのかも分からない。でもそれでも良かった。

『みんなに、会いたい』

会いたくなるこの気持ちを抑え込むのはもう辞めよう。みんなのことが大好きだから。

*

(2021年)

あの日の動画のことは誰にも言っていない。知っているのはわたしと副代表だけ。もちろん、これから先だってその話をすることはきっと無いんだろう。

HS「キーヤ、俺も再契約することにしたよ」
『…オッパ』
HS「うん?」
『わたしね、オッパに凄く凄く凄く救われたことが何回もあるんだ』
HS「うん」
『だからね、わたしもオッパのことを助けられるようになりたい。オッパのこと、大好きだからね。わたし』
HS「おー!いつも助けてもらってるし、知ってるよ。俺もキーのこと愛してるの知ってるだろ?」
당연하지(当たり前)!!』
HS「キーヤ〜!」
『スニョイオッパ〜!』
WZ「何で抱き合ってんだよ、2人して…」

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設定タグ:SEVENTEEN , 紅一点 , ドギョム   
作品ジャンル:タレント
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作者名:柚紀 | 作成日時:2022年12月26日 11時

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