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(2022年)
アジアツアーの最終日を迎えて、韓国に戻ってきたわたしはゆっくりとした日を過ごしていた。久しぶりに宿舎へ甘い香りが漂う。
JH「早く〜!」
『まだもう少し掛かるよ。というか、オッパ、来るの早いね』
JH「あんなカトク来たら来ないわけないじゃん」
昨日ふとケーキでも作ろうと思い立って、材料を買い込んだ。そして、夜中に『ケーキを食べたい人がいれば、宿舎に集合』とメッセージを入れると、送って数分。最初に現れたのはジョンハン。
JH「知ってるでしょ?僕がAのお菓子のファンなこと」
『知ってる〜』
JH「で、それと別に作ってるフレンチトーストはなに?僕にくれるの?」
ジョンハンはニコニコとそう聞く。あ、これは全部わかってる顔だ。
『ううん?わたしの朝ごはんなんだけど?』
JH「ふーん?」
SC「Aヤ、ケーキ貰いに来たぞ〜」
次に現れたのはエスクプスとウォヌ。みんな時間差で現れる。
JH「ヤ、みんな暇なの?」
SC「自分は1番に居たくせによく言うよ」
JH「ハハハ!聞いてみただけ〜」
SG「わ!ヌナ、これ僕にもくれます?美味しそう」
『あー、これは…』
JH「残念。それはキーの朝ごはんらしいよ、スングァナ」
SG「えー…」
ここに居ない唯一の人。まだ寝ているのだろうか。メッセージをみんなに送ったら、返信の代わりに個人トークで「久しぶりにAのフレンチトーストが食べたい」なんて送ってきたのはそっちなのに。恥ずかしくてみんなには自分のものだ、なんて言っちゃって。もう自分で食べちゃおうかな。
そう思っていれば、当の本人は寝癖混じりの頭のまま「おはよ」と起きてきた。まだ寝ぼけているのか否か、わたしの隣に立つと「A、おはよう」とわたしの頭を撫でる。
『おはよう』
JH「おー、ドギョマ。ドギョミのためのフレンチトースト、出来てるよ」
DK「わ!美味しそう!」
『ジョンハニオッパ…!それわたしのだ、って…!』
案の定、全てを分かったようにそう言うし、何も知らないドギョムは不思議そうにフレンチトーストを食べ始める。
『みんなが集まる前にソクミニに連絡すればよかった』
DK「え?なんで?」
JH「ね?なんでだろうね?」
JN「あれ?ドギョマ、キーの朝ごはんのフレンチトースト食べてる!」
『……ドギョミのケーキだけ小さくしよ』
DK「えぇ!?なんで!?」
そんなやり取りを見ながら、ジョンハンは「ドギョミには、フレンチトーストがあるからいいじゃんね」なんて微笑んでいた。
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yz_dk_(プロフ) - エルさん» エル様 いつもありがとうございます^_^!なんだかんだでいつも助けてくれるジョンハンお兄さんです!そうなんです。実は初めてで…!スローペースなのが2人には合うかな、と…!これからも初々しい2人の応援をお願いします!! (2022年10月10日 22時) (レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - さすがのユンジョンハン !ドギョマが楽になる的確なアドバイス!ってそこではない笑 あー頑張ったねぇ。よくよく考えてみれば、唇重ねたの初めて…デスね!この初々しいさが素敵ですよね♡引き続き、ドギョムをひたすら応援します!←そこ笑 (2022年10月9日 8時) (レス) @page40 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
yz_dk_(プロフ) - ずんだもちさん» ずんだもち様 そう言っていただけて、とても嬉しいですㅠㅠこれからもぜひよろしくお願い致します!キュンを届けられるよう精一杯頑張ります! (2022年9月28日 23時) (レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち(プロフ) - DKさんのお話、なかなか少ないのでyz_dk様の存在はとてもありがたいです( ; ; )貴重なキュンをありがとうございます。 (2022年9月26日 18時) (レス) @page15 id: 851d6ff985 (このIDを非表示/違反報告)
yz_dk_(プロフ) - りさん» り様 そう言っていただけて本当に嬉しいです!幸せのお裾分けができていること本当に嬉しく思います(涙)こちらこそこれからもたくさん応援していただけると幸いです!ありがとうございます^_^! (2022年9月26日 1時) (レス) id: 20f64ffb2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚紀 | 作成日時:2022年9月22日 11時