Who am I ? (ページ39)

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(2015年)

評価式という名目で会議室に全員呼び出される。そこまで広くない会議室に14人が横並びになるとさらに狭く感じた。

DK「なんだろうね？」

いろんな妄想を繰り広げていると、「揃ってる？」とスタッフさんが入ってくる。

「「アニョハセヨ～」」
「みんな揃ってるよね？」

そう言うと、数を数えて「…13、14。OK。じゃあ、話をしよう」とわたしたちを座らせた。

SC「話、ですか？」
「うん。3…うーん、約2ヶ月後の4月。君たちSEVENTEENのデビュー発表を行うことが予定された」

思わず漏れ出たみんなの声にスタッフさんはクスリと笑う。

「この14人でSEVENTEEN。長い期間、デビュー準備お疲れ様」

みんな嬉しさなど色んな感情が込み上げて、何も言えずにいた。

「今からSEVENTEENメンバー任命式を行うから、少し待ってて」
「「はい！ありがとうございました！」」

スタッフさんが退室すると、口々に話し始めた。

SC「デビュー…、誰が？」
JH「僕らだよ！」
WZ「ウソじゃないよな…？」
SG「ヒョン！ウソな訳ある？やっと…、みんな、やっとデビュー出来るんだよ！」
SC「待て、待て待て。みんな、落ち着け」
MG「今1番落ち着かなきゃいけないのはスンチョリヒョンだと思うな」
SC「確実にデビューが決定するまで、まだ安心はできないぞ？」

何度もデビューの話が上がっては白紙となり、そのメンバーの中に何度も選ばれていたスンチョルだからこそそんな言葉が出たのだろう。

HS「どちらにしても、俺らに出来ることなんかひとつしか無いんじゃない？」
JN「なに？」
HS「デビューが白紙にならないように頑張ること」
DN「さすが！スニョイヒョン！」

少し前に聞いていたデビュー候補の件。まだ信じられなくて、上手くリアクションを取ることが出来なかった。

DN「ヌナ？大丈夫ですか？」
『ん？あ、うん。大丈夫。ありがとう、チャナ」
DN「だったら良いんですけど…」

心配そうに見つめるチャンに、また大丈夫であると伝え手を振る。実感が湧かないまま、時間だけが流れていった。