Who am I ? (ページ28)

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「「お疲れ様でした～」」

今日の練習が終わってみんな満身創痍。床に倒れ込む。

MG「あ〜！！배고파(お腹空いた)～！！！みんな、ご飯食べに行こう！」
DK「OK！」
SG「ミンギュヒョン！先に掃除！」
『今日わたしやるよ！』
MG「ホント！？ラッキー！さすが、Aヤ！」
SG「ヌナ、昨日も掃除してませんでした？」
『いいの、いいの。掃除好きだし』
DN「ヌナもいっしょにご飯、行きますか？」
『あ、わたしは大丈夫。みんな行ってきて」
MH「行かないの？」
『うん。お腹空いてないんだ』
MG「そう？じゃあ、また明日！」

ミンギュの挨拶を皮切りに、ゾロゾロと練習室を出て行く。箒を手にみんなを見送った後、そっと壁に箒を立てかけて携帯で今日のレッスン曲をかける。

『1,2……』

SEVENTEENでのダンスレッスンは予想以上だった。勿論、今までだって難しいことはたくさん習った。だけど、それ以上に難しくかつ高難度なのがSEVENTEENのダンスレッスン。位置のズレや腕の高さから足の上げる角度、それからジャンプだって1ミリの狂いも許されない。それをみんな平気な顔してやって退けるもんだから、わたしはつい焦ってしまう。

『ああ、本当にダンスが苦手だ…』

何度やっても出来ない自分に嫌気が差すけど、投げ出さないと決めたのは自分だ。明日のレッスン、少しでも追いつけるようにご飯の時間を削って自主練習の時間に当てることにした。この時間だとしても、コンビニは開いている。3年も経てば1人で買い物に行くのだって、今は怖くない。それにお金の計算だって、もう慣れたものだ。

『お腹空いたなぁ』

今日の夜は何を食べよう。なんて考えている時間があれば、一小節ぐらい踊れるものだから。気合いを入れ直して立ち上がる。『1,2…それから…』ターンをカッコよく決めようと回った時、ちょうどのタイミングで練習室の扉が開いた。

「ご飯ぐらい食べろ」

そう言ってコンビニの袋を手にするのはジフンだった。