Who am I ? (ページ20)

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(2014年)

今日はSEVENTEEN候補メンバーとして、他のメンバーと初めての練習の日。こないだ見学をさせてもらった日の帰り道。とにかくオシャレな練習着を来てきてくるように、と言われた。日曜日の夜、大阪の家に帰ってSEVENTEEN候補メンバーに選ばれたことを家族に伝えると、お母さんもお父さんもすごく喜んでくれたし、お兄ちゃんは「デビューに一歩近づいたな」なんて。デビュー出来る保証はもちろんあるわけではないんだけど、それでも嬉しかったのは事実だし、なによりメンバーのレベルの高さにもワクワクした。

そして、今日この日のために、オシャレだと思ってもらえるように一張羅と言っても過言でないぐらいオシャレな練習着も着てきた。『こんにちは〜』そう言って練習室の扉を開けると、すでに何人かメンバーが揃っていた。

DK「あ、A！こっち、こっち」
MH「おはよう、A。元気だった？」
『明浩こそ。元気だった？』
MH「僕は元気だよ。今日の洋服、可愛いね」
『ホント？嬉しい。ありがとう』
MG「おはよー！」
『わっ…！』

背中に感じる重みは紛れもなくミンギュのもの。「ミンギュ、Aが潰れそう」ミンハオの言葉にニコニコ笑いながら「ごめん、ごめん」と言うと背中からの重みが無くなる。

DK「そういや、Aは事務所の宿舎から通ってるの？平日の練習居なかったよね？」
『あー、わたしは、日本から通ってる』
DK・MG・MH「「「え！！？」」」
『平日は向こうでレッスンなの。それで、金曜日の夜にこっちにきて、日曜日には帰る。あとみんなの宿舎とは違うところにあると思うんだけど、そこに土日は居るよ』

3人は顔を見合わせて「だから居なかったんだ」と納得したように頷いてみせた。

MH「でも凄いね。僕がスカウトされた時は韓国での生活が絶対条件だった」
MG「俺も、俺も！俺の場合はソウルに住むのが絶対条件だったし、他のメンバーもそうだよ」
『ごめん…』
DK「いやいや！Aが謝ることじゃないしね。あ、先生来た！今日も頑張ろうね！」

改めてわたしが置かれているこの環境が如何に凄いことなのか、考えさせられた。「今日、カメラ入るからね」そう言う先生の声を聞いて、小さく息を吐いて立ち上がった。