Who am I ? (ページ15)

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(2014年)

2014年7月。練習生になって、約3年が過ぎようとしている。合格通知が来た日の夜のことはいまだに覚えているし、わたしよりもお兄ちゃん、お兄ちゃんよりもお母さん、お母さんよりもお父さんが慌てちゃって。正式に練習生としての契約を結ぶために박(パク)さんと連絡を取った。その後もそれはそれは大変だった。박(パク)さんがわたしの自宅に来てくれて練習生についての話を聞いて、韓国で活動をしようという話になったら今度はお母さんが韓国に行くのは難しいと言い出す始末。そんなこんなで両親と事務所で話し合い、落ち着いたのは“月曜日から木曜日は朝と学校終わりに日本で練習、金曜日の夕方に飛行機で韓国へ行き、日曜日の夜まで韓国で練習。最終便で大阪に帰って、そこからまた練習をして家に帰る“というスケジュール。

3年経った未だに思う。飛行機代を毎度用意してくれる両親もそうだけど、この無茶苦茶なスケジュールを許してくれた会社も会社だ。合格後、練習生になる前に一度だけ家族で韓国へ行き代表と話をした。「オーディションを見て、どうしてもうちの練習生でいてほしかった。どんなことだってしてもいいから、うちで頑張ってほしい」と言われ、その言葉と代表の顔は1日だって忘れたことはない。

家では“練習生としているために、①学業を疎かにしないこと。②日本の学校を卒業すること。③途中でどれも投げ出さないこと。“がお母さんとの約束で決まった。中学3年生で練習生になって、人生で初めてというほど勉強をした。加えて、韓国語の勉強。

月末評価では、韓国語のテストもあって、いつもテストの点はボロボロ。いつ辞めてもいいよと言われるか怖かった。でも投げ出さなかったのは、練習が楽しかったから。いつも1人だったけど、先生は優しいし、しんどくてもひとつのことが出来るようになったり、やっぱり褒められると嬉しい。3年も経てば、ある程度の韓国語は喋ることができるようになったし、先生達とも韓国語で会話することもできる。

変わったことといえば、お兄ちゃんもわたしと一緒に韓国語の勉強を始めた。大学の第二言語は韓国語を選択し、めちゃくちゃ良い点数を取れたと言っていた。わたしのおかげだから褒めてほしいよね。

そんな今日は、土曜日なので韓国での練習。韓国でのレッスンの日も何故かわたしだけは別室で他の練習生とすらいっしょになったことがなかった。