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「忙しいのにすみません……お、お邪魔します……？」
「どうぞ、いらっしゃい」
美容室に入ると、待合スペースに案内された。
「ごめんね、すぐ終わるからここで座って待ってて」
「あっ、わかりました」
何となく従業員さん達にチラチラ見られてる気がする。
だけどそんな事も気にならないくらい、気付けば彼だけを見ていた。
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「Aさん、こっち来て」
いつの間にお店を閉めたのか、店内は薄暗くなり誰も居なくなってた。
"スタッフオンリー" と書かれたドアから顔を出し、おいでと手招きさする彼。
その手につられてドア元まで行くと中へ通される。
「ここ、スタッフだけなんじゃ……」
「大丈夫だよ、オーナー権限って事で」
そう言っていたずらっぽく笑う彼は、この前と同じく子供の様で。
……少し可愛い。
「お邪魔します……」
「どうぞ〜」
中は休憩室にもなってるのか、設置されたコーヒーマシンを動かしてくれた。
「ごめんね、うちコーヒーしかなくて。 あ、コップ熱いから気をつけてね」
「ありがとうございます、頂きます。 ……あっ、そうだこれを」
向かいに腰かけた彼に、店長からのカップケーキを渡す。
「わぁ、カップケーキだ。 ありがとね。 ……せっかくだし食べよっか」
……何故か、美容室の中でスンチョルさんとお茶してる。
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「ん。 やっぱり美味しいね、カップケーキ。 今度クロワッサンと一緒に買いに行くね」
「ありがとうございます、お待ちしてます……？」
「……そうだ。 昨日くれたパンってさ、もしかしてAさんの手作りだったりする？」
「えっ、あ、そうですけど……もしかして美味しくなかったですか？ すみません、自分で考えたレシピなのでお店の味じゃなくて……」
「ううん、そうじゃなくて。 ……俺すっごい嬉しくて。 すっごい美味しかったし、お礼が言いたくて。 ありがとね」
そう言って微笑む彼の表情で、今の言葉が嘘一つも無い本心だってことが分かる。
……嬉しい。
「あ、ありがとうございます……」
「また作ってくれたら嬉しいなぁー、なんて……図々しいかな」
「え」
思ってもいなかった言葉が聞こえ呆気に取られる。
「……あ、ごめんね、気にしないで。 また食べたくなる位美味しかったって事だから」
何も話せなくなった私に、困ったように話しだす彼。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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tyai - 本当にいつも素敵なお話をありがとうございました！ずっとだいすきです💓 (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とにかく大好きで何回も読み直してます… すんちsideの話はもちろんですが、じすはんに冷やかされて嫉妬して拗ねる話がみたいです笑 (2023年3月30日 14時) (レス) id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
yuikuma965(プロフ) - すごくキュンキュンしました！私もこんなふうに追いかけられたい…笑短編集、嫉妬とかみてみたいです(´∀｀) (2023年3月30日 2時) (レス) @page46 id: 1a04ea6328 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - お疲れ様でした(>_<)続編も楽しみすぎて、夜も寝られません、、、ご無理のない程度に更新楽しみにしてます！！！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page46 id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
diva05(プロフ) - このお話すごい好きです！恋人になった後の2人の関係性や、そうなってからの夜のお話も見てみたいです。 (2023年3月29日 19時) (レス) @page46 id: d2c25335f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIE | 作成日時：2023年3月13日 1時
