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「……店長。 私って何でこうも逃げちゃうんですかね」
昨日のことを思い出しては無気力になる。
「まぁ逃げたい時は逃げてもいいんじゃない？」
「……でも、大事なところで恥ずかしくなって逃げちゃうんです。 本当はちゃんと話したいのに……」
「ならAちゃんの方から行ってみれば？」
「……どういう事ですか？ 私の方からって……」
「いつも帰りに裏口で待っててくれるんでしょ？ なら仕事終わる頃に美容室の前で待ってればいいじゃない」
「いや、それはさすがに……」
「今日行ってきてもいいわよ？ 明日の仕込みは私がやるし、ね？ 早上がりしな？ ん？」
「……店長、なんか楽しんでません？」
「いや？ そんなことないわよ」
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「Aちゃんこれ持ってって！ ちゃんと渡すのよ！」
「……あの店長、私」
「いいから、早く行きなさい。 ……明日話聞くからね？ ふふ、楽しみ〜！」
まさか店長が本気だとは……。
彼がよく来店する時間よりも三十分早いこの時間、半ば強制的に更衣室へと追いやられる。
身支度を済ませカバンからスマホを取り、何となく頭の奥そこにあった記憶を頼りに調べると、近くの美容室がヒットした。
店長に渡されたカップケーキを片手に、手荷物を持って裏口のドアを開ける。
いつもより早いだけあって、今日彼はここにいない。
「行くか……」
スマホを頼りに、重い足を動かし歩き出す。
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「……ここだ」
スマホのマップを頼りに進むと、とある美容室に到着した。
記憶の片隅にあった店名を検索しただけで、本当にここで合ってるか分からず。
外からそっと覗いてみると、中には仕事中の彼がいた。
普段と違った真剣な表情も、仕事に集中してる姿もかっこよくて、徐々に鼓動が速くなる。
速まったその鼓動を落ち着かせたくても、いつもと違う彼から目が離せない。
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鼓動の速さなんてどうでもよくなってきた時、不意にその場を離れた彼が顔を上げ目が合った。
「あ……」
驚いたのか目を丸くして瞬きもしない彼に一応ぺこりと頭を下げると、従業員と思われる男性と何か話してこちらへ走ってきた。
「Aさん？！ どうしてここに？」
「あっ、ちょっと色々あって、来てみました……？」
「そっか、びっくりした……あ、ごめんね、まだ仕事終わってなくて……。 もうちょっとかかりそうだから、中で待っててくれる？」
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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tyai - 本当にいつも素敵なお話をありがとうございました！ずっとだいすきです💓 (2023年4月2日 14時) (
レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とにかく大好きで何回も読み直してます… すんちsideの話はもちろんですが、じすはんに冷やかされて嫉妬して拗ねる話がみたいです笑 (2023年3月30日 14時) (レス) id: 7eba4932cc (このIDを非表示/違反報告)
yuikuma965(プロフ) - すごくキュンキュンしました！私もこんなふうに追いかけられたい…笑短編集、嫉妬とかみてみたいです(´∀｀) (2023年3月30日 2時) (レス) @page46 id: 1a04ea6328 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - お疲れ様でした(>_<)続編も楽しみすぎて、夜も寝られません、、、ご無理のない程度に更新楽しみにしてます！！！！ (2023年3月30日 0時) (レス) @page46 id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
diva05(プロフ) - このお話すごい好きです！恋人になった後の2人の関係性や、そうなってからの夜のお話も見てみたいです。 (2023年3月29日 19時) (レス) @page46 id: d2c25335f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MIE | 作成日時：2023年3月13日 1時
