story265〜髄膜炎(ママ) ページ22
隆平side
数日前から高熱を出したA。
最初は普通の風邪やと思うてんけど
なかなかお熱が下がらんくて。
インフルエンザではなかったし
咳もしてへんし呼吸音もキレイやから
肺炎でもあらへん。
けど高熱で
ほとんど飲んだり食べたりできひんくて
家で点滴しながら様子見てたんやけど…。
隆「A〜ずっと同じ体制しんどいやろ。
ちょっと横向こうか〜」
「んっ…」
体位を変えようとしたときに感じた違和感。
隆「…A？もしかして、首動かん？」
「んん…(涙)」
隆「ちょっとごめんやで…」
「(ﾋﾞｸｯ)んっ…やぁ…(泣)」
隆「これは、あかんな…」
長引く高熱に、項部硬直。
髄膜炎か……。
章「え？！髄膜炎？！」
隆「うん…多分間違いないわ。
すぐ、病院行って検査せな…。」
すぐに章ちゃんにも伝えて、
夜やけどいまから病院に連れてくことに。
心陽ちゃんを一人で
お家に置いとく訳にはいかへんし、
連れて行ってもAの検査してる間
見ててくれる人もおらへんし…
章「…マル、頼むなぁっ…」
隆「おん…任せて。」
だからAを病院に連れて行くのは俺一人。
章ちゃんと心陽ちゃんには
お家で待っててもらうことにした。
多分、髄液検査することになると思うから
ほんまは章ちゃんにもAの傍に
いてほしかってんけどね…。
「はぁ……はぁ……(涙)」
隆「しんどいなぁ…もう少し頑張ってなぁ…」
Aに上着を着せて
「病院行くよ」って伝えても
グッタリしてされるがままで。
助手席のシートを最大まで倒して
隣で荒い呼吸を繰り返す姿に
胸がぎゅっと苦しくなる。
病院に着いてAを抱き抱え
夜間救急の入り口から院内に入る。
救急外来の処置室に寝かせて、
俺を見つけて駆け付けてくれた看護師に
髄液検査の用意を頼んだ。
「はぁ……はぁ……っ…りゅ……くん……(涙)」
隆「ん？どうした？(撫」
「はぁ……はぁ………ここ……やだぁ…っ…(涙)」
意識が朦朧としてる中でも
さすがに嫌な所に連れて来られたと
気づいたんやろう。
それでも久しぶりにAの口から
言葉が聞けたことが嬉しかった。
隆「大丈夫。
隆くんずっと一緒におるから^^
それなら怖ないやろ？(撫」
「んっ……はぁ…っ……りゅ、くん…っ…(涙)」
隆「大丈夫、大丈夫…(撫」
さて…検査どうしようかな…。
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∞ゆず丸∞(プロフ) - まっしゅさん» たっちょん先生みたいな、親身になって真剣に考えてくれる先生がいたらなぁ…って思いながら書きました(*´-`)こちらこそ、いつもお読みくださりありがとうございます。可能な限り更新続けたいと思ってるので引き続きよろしくお願いします！ (2020年6月9日 21時) (
レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
まっしゅ - たっちょん先生、優しい！女の子にとって産婦人科はハードルが高いですよね。覚悟決めて行かないと…その緊張をやわらげてくれるたっちょん先生の笑顔が浮かんでくる素敵なお話でした。お忙しい中いつもありがとうございます。これからも楽しみにしています。 (2020年6月7日 12時) (レス) id: 8bee898729 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - みけねこさん» たっちょん先生は一人一人にしっかり向き合ってくれるお医者さんのイメージで書いてます(*´-`)こんな先生いたらいいなぁって…。産婦人科の診察嫌ですよね…健診センターで子宮がん検診受けましたが、先生は流れ作業な感じで容赦なくて辛かった思い出…(´；ω；`)笑 (2020年6月5日 22時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
みけねこ(プロフ) - たっちょん先生の優しさが本当に伝わってきます。私も初めての産婦人科は緊張した事を思い出して、たっちょん先生ほどの優しい先生じゃなかったけど、優しい先生に出会えてたなぁ。と思い出しちゃいました！また更新楽しみにしてます。 (2020年6月3日 21時) (レス) id: 177d327f15 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - まっしゅさん» たっちょん先生は優しいけど淡々と負担を最小限に処置を進めるイメージです(笑)最近登場機会少なかったので、たくさん登場させてみました(’-’*)♪楽しんでいただけたら嬉しいです！ (2020年5月29日 21時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2020年5月4日 16時
